2009年7月7日、中國新疆ウイグル自治區(qū)の區(qū)都ウルムチで騒亂が発生したことを受け、シンガポールの華字紙?聯(lián)合早報（電子版）は「中國はなぜウイグル問題に敏感なのか」と題した解説記事を掲載した。

【その他の寫真】

解説は以下の通り。

■ウイグル族と新疆地區(qū)

20世紀(jì)初めの短い間、新疆は獨(dú)立狀態(tài)にあったが、中華人民共和國が成立した49年、中國共産黨の統(tǒng)治下に置かれた。現(xiàn)在の公的な立場は「自治區(qū)」。同區(qū)に居住するウイグル族はイスラム教徒である。

■中國はなぜウイグル問題に敏感なのか

中國政府は今回の騒亂を「獨(dú)立を畫策するウイグル族の武裝集団による暴動」としている。米國で起きた「9?11事件」以降、ウイグル族分離主義者は國際テロ組織アルカイダと結(jié)びつきがあり、アルカイダのもとで軍事訓(xùn)練や思想教育を受けているとみなされており、ウイグル獨(dú)立派「東トルキスタンイスラム運(yùn)動 （ETIM）」は米中両國にテロリスト集団と認(rèn)定されている。

■漢族にどんな不満を持っているのか？

新疆地區(qū)で度々起こる騒亂は中國共産黨の統(tǒng)治に対する不満のほか、漢族とウイグル族の間の民族対立も一因であると見られている。49年當(dāng)時はわずか6％しかいなかった漢族が今では40％にまで増加。ウイグル獨(dú)立派は宗教や文化活動まで制限を受けていると不満を露わにするが、北京側(cè)は「外部が大げさに言っているだけ」と民族対立の存在そのものを否定している。

■新疆の現(xiàn)狀

中國政府は新疆地區(qū)の経済発展を積極的に宣伝し、政策の正當(dāng)性を強(qiáng)調(diào)しているが、ウイグル族にそれを歓迎している雰囲気はない。今回の騒亂を取材しようと現(xiàn)地入りした歐米記者は、いたる所で監(jiān)視を受け、自由な取材が出來ないと嘆いている。（翻訳?編集/NN）