臺灣でも始まる「積弊清算」、蔣介石総統(tǒng)の國民黨獨裁時代が標(biāo)的、「脫中國」が一段と加速

Record China    2018年1月5日(金) 20時10分

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臺灣でも韓國と同じような「積弊清算」の取り組みが始まっている。標(biāo)的となっているのは故蔣介石総統(tǒng)が率いた國民黨の獨裁時代。蔡英文政権の「脫中國」の動きは一段と加速しそうだ。寫真は蔣介石の事務(wù)室。

2018年1月6日、韓國の文在寅大統(tǒng)領(lǐng)が推進(jìn)する「積弊(過去の政権による長年の弊害)清算」。臺灣でも同じような取り組みが始まっている。標(biāo)的となっているのは故蔣介石総統(tǒng)が率いた國民黨の獨裁時代。蔣総統(tǒng)の個人崇拝の象徴である「中正紀(jì)念堂」も見直しの対象で、蔡英文政権の「脫中國」の動きは一段と加速しそうだ。

蔣総統(tǒng)に関しては昨年2月、與黨?民進(jìn)黨が臺灣各地の學(xué)校に設(shè)置されている像の撤去を行政院(內(nèi)閣)と教育部(教育?。─饲螭幛刻岚袱⒎ㄔ海▏鴷─蛲ㄟ^した。背景になったのは1947年の「2.28事件」。國民黨政権による臺灣統(tǒng)治への不満の高まり、臺北で起きた抗議デモが全土規(guī)模の民衆(zhòng)蜂起に発展した。事態(tài)は當(dāng)時、國民黨が支配していた中國大陸から派遣された軍によって収拾されたが、犠牲になった人の數(shù)は1萬8000人?2萬8000人に上るとされる。

16年5月に発足した蔡政権は長らく政権の座にあった國民黨の資産公有財産化を優(yōu)先的に進(jìn)める一方、同黨獨裁による弾圧の実態(tài)解明に著手。昨年12月には過去の権威主義的な統(tǒng)治の下で行われた人権侵害やその結(jié)果の真相究明などを目指す「移行期の正義促進(jìn)法案」が立法院で民進(jìn)黨などの賛成多數(shù)で可決された。民進(jìn)黨は陳水扁政権時代(2000?2008年)の2003年にも前身となる法案を提出したが、少數(shù)與黨だったため可決にはこぎ著けなかった。

同法案の適用時期は1945年8月15日(日本による臺灣統(tǒng)治の終了)から1992年11月6日(離島の金門と馬祖で戒厳令が敷かれた最後の日)まで。國民黨統(tǒng)治時代と重なる。臺灣メディアによると、蔡総統(tǒng)は「市民がつらい歴史の記憶により恨み合うことはなくなり、臺灣は違う國になる。われわれの民主も一歩前に進(jìn)む」との談話を発表し、念願だった法案の國會通過を喜んだ。

今後は行政院の下に獨立した専門の委員會が設(shè)置され、調(diào)査や報告を行う。調(diào)査の拒否や妨害を図った者には過料が科せられ、政治資料の破棄や隠匿も処罰の対象となる。位置付けが見直される「中正紀(jì)念堂」(臺北市)は蔣総統(tǒng)の沒後5周年の1980年4月に落成式が行われた顕彰施設(shè)。中國の伝統(tǒng)的な宮殿陵墓式が採用されており、臺灣の観光名所にもなっている。

これに対し、國民黨側(cè)は「明らかにわれわれに狙いを定めている。正義の名を借りた政治闘爭だ」と反発。専門の委員會が行政権と司法権を同時に保持していると指摘した上、憲法違反ではないかと非難し、さらに「日本占領(lǐng)時代(1895?1945年)も適用時期とするべきだ」とも主張している。(編集/日向)

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