2009年8月、中國のコレクター?劉憲清（リウ?シエンチン）さんはある悩みを抱えているという。所有する數(shù)千年前に作られた太陽神の人形がなぜウルトラマンになってしまったのだろうか、と。13日、人民日報海外版が伝えた。

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劉さんは他のコレクターに収蔵品を公開する交流會をたびたび開催しているが、ある時のこと、親に連れられてきた8歳の子どもが太陽神の人形を見るなり、「あ、ウルトラマンだ！」と聲をあげたのだという。この太陽神の人形、紀(jì)元前4700年頃から紀(jì)元前2900年頃に現(xiàn)在の內(nèi)モンゴル自治區(qū)で栄えた紅山文化の遺物、數(shù)千年前に作られた太陽神とウルトラマンがそっくりだなどということがあるのだろうか。

比べてみると確かに太陽神とウルトラマンはよく似ている。紅山文化が最初に発見されたのは內(nèi)モンゴル自治區(qū)赤峰市にある紅山後遺跡、1930年代に日本人研究者が発掘した。當(dāng)時の調(diào)査記録には人形が発見されたとの記載はないが、この時見つかった人形が日本にわたりウルトラマンの原型になった、劉さんはそう推測している。

もっともウルトラマンが紅山文化のパクリであるかどうかということ以上に重大な問題があるという?，F(xiàn)在、中國のアニメ産業(yè)の影響力は小さく、ウルトラマンやドラえもんなど日本勢に完敗しているのが現(xiàn)狀。それどころか、ディズニーの「ムーラン」や昨年大ヒットした「カンフー?パンダ」など中國の伝統(tǒng)を用いたアニメ作品が海外で制作され、中國で稼いでいる狀況がある。

民族的要素に乏しいと批判されることも多い中國アニメだが、なぜ豊かな中國文化を利用しないのか。劉さんは太陽神?ウルトラマン事件はこうした問題を考える糸口になると話している。（翻訳?編集/KT）