2009年8月17日、人民日報（電子版）によると、國家重點プロジェクトである青蔵鉄道（チベット鉄道）の西寧―ゴルムド間複線工事（800キロメートル超?総投資金額105億元）で、大量の偽造領(lǐng)収証を使った脫稅行為があったことが明らかになった?，F(xiàn)在、すでに20の企業(yè)と個人が脫稅容疑で調(diào)査を受けており、脫稅額?追徴課稅額?罰金額あわせて457萬6800元（約6335萬円）にのぼるという。

【その他の寫真】

今年4月、國家稅務(wù)局の西寧市湟源県支局で職員が奇妙な現(xiàn)象を発見した。同県內(nèi)にある鉄道用石材を受注した採石企業(yè)が提出した領(lǐng)収証が、西寧市街地の稅務(wù)局で発行されたものだった。同職員は、採石企業(yè)も県內(nèi)にあり、工事現(xiàn)場も県內(nèi)にあるのになぜ遠(yuǎn)隔地で領(lǐng)収証を発行する必要があるのか疑問に思ったという。

それがきっかけとなって、砂利、フライアッシュ、鋼材、電線などを受注した同工事関連企業(yè)多數(shù)について徹底的に調(diào)査を進(jìn)めたところ、なんと1154枚の偽造領(lǐng)収証が見つかり、その取引額は1億2800萬元（約17億7000萬円）、課稅額は494萬元（約6837萬円）にのぼった。

偽造領(lǐng)収証を使った脫稅の手口はいくつかあり、複寫式の領(lǐng)収証の1枚目と2枚目の金額を変えるのもその1つ。たとえば、実際に発見された偽の領(lǐng)収証の1枚目は「砂利55萬3250元」と記入され、2枚目には「トラック費用500元」となっている。本來なら3萬1000元（約42萬9000円）の稅金を支払うべきなのだが、企業(yè)は2枚目の寫しをもとに納稅する規(guī)定になっているため30元（約400円）の課稅で済んでしまう。

今年1月?6月までに、中國國內(nèi)で見つかった偽造領(lǐng)収証による犯罪は8944件、押収された偽造領(lǐng)収証は3260萬枚にのぼった。（翻訳?編集/津野尾）