2009年9月、「日本人の中國(guó)に対する見(jiàn)方は、四川大地震で施設(shè)が壊れてパンダが逃げたまま、毒入り餃子問(wèn)題が発生したままの狀況が続いている。上海萬(wàn)博を機(jī)に、その後被災(zāi)地復(fù)興や食品安全問(wèn)題について中國(guó)がどう対応しているかなど、ありのままの姿をぜひ見(jiàn)てほしい」

【その他の寫(xiě)真】

ANA中國(guó)室で主席部員として、日中の往來(lái)に関する狀況全般を把握し社內(nèi)外に情報(bào)提供する佐々木秀（ささき?まさる）さんは、1996年から4年間中國(guó)?大連に駐在、乗客減少のなか日本人観光客増に向け観光基盤(pán)整備にも奔走した。2005年の愛(ài)知博では博覧會(huì)協(xié)會(huì)の一員として、中國(guó)側(cè)に萬(wàn)博の概念を伝えるとともに、13省市を回り中國(guó)からの観客誘致にも多いに汗を流した。この結(jié)果、年間訪日が43萬(wàn)人だった中國(guó)から実に12萬(wàn)人を愛(ài)知博に呼び込んだという。

こうした経験から得た教訓(xùn)は、いかに「交流＝外國(guó)を知ること」が大事かということに盡きる。反日感情を持つ中國(guó)の人でも実際に日本に來(lái)てみると、「今までの認(rèn)識(shí)は一體何だったんだろう」といっぺんに日本びいきになる場(chǎng)面も見(jiàn)続けてきた。多くの日本人が訪中すれば「上海萬(wàn)博も絶対このような場(chǎng)になる」と自信をみせる。

上海萬(wàn)博の日本館の協(xié)賛企業(yè)の一員としては、中國(guó)の人々に対して、「日本館を見(jiàn)て日本の良さを理解してください」と呼びかける立場(chǎng)だ。國(guó)內(nèi)では、上海萬(wàn)博のツアー客集めは旅行代理店に任せることになるため、ANAの一員として両國(guó)の都市交流や文化蕓能の交流に対する輸送面などにおける?yún)f(xié)力を通じ、あまり表面に出ない形で上海萬(wàn)博を盛り上げて行くことになる。

普段から、社內(nèi)を含め中國(guó)に関する講演依頼などがあれば積極的に応じ中國(guó)情報(bào)の発信に努めているが、「中國(guó)よいとこ一度はおいで」とは言わないという。パンダが逃げたことは伝えたがその後施設(shè)に戻ったことを伝えない日本の報(bào)道狀況も含め、「斷片的な情報(bào)を鵜呑みにせず、正しく色メガネなしで外國(guó)の中國(guó)を見(jiàn)てください」とあくまで自然體だ。

隣同士で引っ越しも出來(lái)ず、世界でも類(lèi)のない2000年に及ぶ交流の歴史を持つ日中両國(guó)。いわば「どちらがいなくても成り立たない関係」である。このことが上海萬(wàn)博を機(jī)により広く認(rèn)識(shí)されるようになることを望んでいる。そして、中國(guó)には「本當(dāng)の國(guó)際都市?上?！工虬k信してもらい、外國(guó)を知る楽しさを通してさらに両國(guó)関係が密になることに大きな期待を寄せている。1956年生まれ53歳。（インタビュー/三木）