2009年9月20日、中國の教育専門家でコラムニストの信力建（シン?リージエン）氏は「中國の庶民はなぜ生活が苦しいのか？」と題したブログ記事で、収入の半分以上は國に吸い取られる庶民の悲慘な現(xiàn)狀を紹介した。

【その他の寫真】

中國では「個人所得稅」と「五険一金」（「5つの保険」と「1つの積立金」）を納める義務(wù)があるが、その割合は収入の半分以上に上ると信氏は指摘する。北京の例を挙げてみれば、養(yǎng)老保険28％（企業(yè)負擔(dān)20％、個人負擔(dān)8％）、醫(yī)療保険12％（同10％、2％）、失業(yè)保険1．2％（同1％、0．2％）、労災(zāi)保険0．3％（同0．3％、なし）、出産保険0．8％（同0．8％、なし）、住宅積立金24％（同12％、12％）。中國人は収入の66．3％もの稅金等を毎月國に納めていることになる。

信氏によれば、庶民はこれ以外に日常生活でも高い稅金を払わされている。例えば、1袋2元（約27円）の塩には0．29元（約3．8円）の増値稅（付加価値稅）と0．03元（約0．4円）の都市維持建設(shè)稅。レストランで食事をすれば、営業(yè)稅と都市維持建設(shè)稅が5．5％。1箱8元（約107円）のたばこには0．44元（約5．9円）の増値稅と0．12元（約1．6円）の消費稅、0．06元（約0．8円）の都市維持建設(shè)稅―といった具合だ。

「稅の徴収はあらゆる場面でぬかりなく行われている」と信氏。中國では収入の多くを國に取られてしまうため、庶民の生活は一向に楽にならないと訴えた。（翻訳?編集/NN）

●信力建（シン?リージエン）

中國の教育家。信孚教育集団理事長。広東省広州市生まれ。1982年、中山大學(xué)中國文學(xué)部卒業(yè)。工場、銀行、政府機関などで働いた後、英國へ留學(xué)。軍人、農(nóng)民、労働者など30以上の職に就いた変わった経歴を持つ。2006年までに幼稚園や小中學(xué)校など20校を建設(shè)、學(xué)生數(shù)は1萬人を超える。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。