2009年9月23日、清代に英國(guó)人によって開(kāi)発された由緒ある中國(guó)有數(shù)のリゾート地?河北省の北戴河に近年、ロシア人観光客が続々と押し寄せている。今年だけで5萬(wàn)人が訪れると見(jiàn)られ、その主だった理由は「旅費(fèi)が安いから」ということのようだ。新華社の報(bào)道。

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総面積70平方キロメートル、人口6萬(wàn)人の北戴河は中國(guó)の首都?北京より車(chē)でおよそ3時(shí)間、北部の人たちにとって気軽に訪れることのできる避暑地である。北に緑の山、南におだやかな海岸線(xiàn)をいただき、過(guò)ごしやすい気候風(fēng)土であることから、清代の1890年代に英國(guó)人が別荘地として開(kāi)発した。60年前の中華人民共和國(guó)建國(guó)當(dāng)初には、外國(guó)人や政府高官などの別荘を700軒もかかえ、中國(guó)の4大別荘地區(qū)として栄えた。現(xiàn)在でも企業(yè)などの療養(yǎng)施設(shè)が1000以上も連なる。30か所もあると言われるビーチはいずれも穏やかな遠(yuǎn)淺の海で海水浴に適しており、その砂のきめ細(xì)かさでも有名。渤海灣に面する全長(zhǎng)20kmの海岸は、中國(guó)の9大日の出スポットのひとつにも數(shù)えられている。

今年は800萬(wàn)人が訪れると予想されるこの人気観光地だが、うちロシア人が5萬(wàn)人を占める見(jiàn)通しだ。全體からみる割合はそれほど多くはないが、外國(guó)人観光客の中では隣國(guó)の日本人や韓國(guó)人を抜いてダントツの1位である。ことに、7?8月のハイシーズンには、中國(guó)人よりもロシア人のほうが多く見(jiàn)られることも珍しくないとか。

ロシア人が北戴河を好む理由に、「旅費(fèi)が安いから」ということがまず挙げられる。相場(chǎng)としては10日のツアーで5000元(約6萬(wàn)6000円)、宿泊や食事、観光料金まで含まれており、國(guó)內(nèi)旅行をするよりもずっと安く上がるとのこと。とくに、貧しい極東ロシアからは距離的にも近く、時(shí)間的にも経済的にも気軽に訪れることのできるビーチリゾートとなっている。また、治安のよさやビザのとりやすさなども人気の秘密となっている。

きっかけは、06年の「ロシア年」。これを機(jī)に北戴河を訪れるロシア人が急増し、同年は2萬(wàn)人が訪れた。05年頃から地元當(dāng)局はロシア人観光客招致のためのインフラ整備を開(kāi)始。外國(guó)人向け宿泊施設(shè)はロシア人仕様に改裝、ロシア料理の飲食店、バーや娯楽施設(shè)の増?jiān)O(shè)にも力を入れた?，F(xiàn)在では多くのホテルや商店などの看板はロシア語(yǔ)併記が當(dāng)たり前。観光業(yè)に従事している地元民なら片言のロシア語(yǔ)を話(huà)すのが常識(shí)である。ロシア人は、観光業(yè)発展にもはや不可欠の上客となっている。(翻訳?編集/愛(ài)玉)