2009年11月2日、米紙USAトゥデイは「チベット高原の氷河の急減が研究者を悩ませる」と題した記事を掲載し、地球溫暖化などの影響によってチベット高原の氷河が融解し、地球規(guī)模での災(zāi)害をもたらす可能性があると指摘した。3日付で環(huán)球時(shí)報(bào)が伝えた。

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環(huán)境保護(hù)団體?グリーンピースの中國(guó)事務(wù)所などが最近発表したデータによると、ヒマラヤ山脈にある河川の上流氷河の融解によって水面が上昇し、洪水などが発生している。また、チベット高原のある地區(qū)では氷河が2001年に比べて3kmも上流へ後退しており、中國(guó)科學(xué)院では「氷河は過去40年で約7％減少した」と推測(cè)している。

一方、中國(guó)やインドの政府はこれまで、気溫の上昇や氷河の後退などのデータが発表されても、これが原因で災(zāi)害などが発生する可能性については、「杞憂である」と判斷し、取り合わないことが多かった。しかしここ數(shù)か月で、政府の態(tài)度にも大きな変化が現(xiàn)れている。

中國(guó)気象局の秦大河（チン?ダーホー）元局長(zhǎng)は最近、「地球溫暖化により、チベット高原や世界各地の氷河がかつて無いスピードで広範(fàn)囲にわたって溶け出している。これにより、湖面の拡大、洪水、土石流などが発生している。長(zhǎng)期的に見ると、アジアの生命線となっている各河川にも重大な危機(jī)をもたらす」と指摘した。

また、秦元局長(zhǎng)は「チベット高原の溫度は、中國(guó)のその他の地區(qū)よりも4倍のスピードで上昇している」と語り、「これが中國(guó)だけでなく南アジア全體に影響する。チベット高原を覆う植物が減れば太陽の輻射に影響を與え、モンスーンに変化が起き、中國(guó)南部の洪水と北部の干害をさらに深刻なものにするだろう」と警告している。（翻訳?編集/HA）