2009年11月12日、臺(tái)灣の陳水扁(ちん?すいへん)前総統(tǒng)が2期目の総統(tǒng)選に出馬した04年に銃撃された事件について、最新の調(diào)査報(bào)告が監(jiān)察機(jī)関によって発表された。臺(tái)灣?聯(lián)合報(bào)の報(bào)道を中國(guó)新聞社が伝えた。

【その他の寫真】

04年3月19日、臺(tái)灣総統(tǒng)選の投票前夜、當(dāng)時(shí)2期目の総統(tǒng)就任を目指していた陳水扁総統(tǒng)(當(dāng)時(shí))が、副総統(tǒng)候補(bǔ)の呂秀蓮(リュー?シウリエン)氏と臺(tái)南市でパレード中に銃撃を受ける事件が発生した。実行犯とされた陳義雄(チェン?イーシオン)は発見時(shí)にすでに死亡しており不起訴処分となったが、遺族は無(wú)罪を主張していた。08年11月、遺族の陳情を受け入れる形で呉豊山(ウー?フォンシャン)監(jiān)察委員が再調(diào)査を開始した。

このほどの報(bào)告では、事件當(dāng)時(shí)の捜査では明かされなかった4つの疑問(wèn)點(diǎn)を指摘した。

1)當(dāng)局が當(dāng)時(shí)に発表した実行犯の死亡推定日時(shí)と死亡原因は、遺體に巻きついていたロープと遺體に殘された瘢痕などの狀態(tài)から判斷すれば、事実と符號(hào)しない。

2)當(dāng)局は當(dāng)時(shí)、犯行理由について実行犯の殘したメモ書きや過(guò)去の発言などから「陳水扁総統(tǒng)への不満」としたが、実際に放たれた銃弾は1発目が呂秀蓮氏に、2発目が陳氏と呂氏が乗っていたジープに向けられたものである。2発目の銃弾は呂氏に向けられたものの、弾道が逸れたものと専門家は鑑別した。

3)當(dāng)局は當(dāng)時(shí)、2発の銃弾は同一の拳銃によって発砲されたとしたが、これは後の鑑別結(jié)果と一致しない。

4)事件で腹部を負(fù)傷した陳総統(tǒng)だが、事件発生當(dāng)時(shí)に著用していた衣服には、その相當(dāng)部分に血痕が存在しなかった。

當(dāng)時(shí)、銃撃された呂秀蓮氏自身も「1発目の銃弾は確かに私に向けられた」と認(rèn)めている。また、當(dāng)時(shí)の捜査が徹底した真相究明に至らなかった點(diǎn)について非常に遺憾としている。呂氏自身は、「実行犯は他にもいる」との考えがあることも示した。

呉監(jiān)察委員は、このほどの調(diào)査を「私情を一切排した公正で客観的なもの」としたうえで、「今回の結(jié)果報(bào)告はすべての人々を満足させるには至らなかったかもしれない。事件の真相は依然不明のままだが、調(diào)査の目的は事実の解明以上に、當(dāng)時(shí)の捜索活動(dòng)に不備がなかったかどうかを究明することだ」とし、今後も調(diào)査続行の意思も示している。

●陳水扁(ちん?すいへん)

1951年、臺(tái)灣臺(tái)南県生まれ。臺(tái)灣大學(xué)を卒業(yè)後、史上最年少(當(dāng)時(shí))で弁護(hù)士に。81年臺(tái)北市議、94年臺(tái)北市長(zhǎng)を経て00年に臺(tái)灣総統(tǒng)に就任。臺(tái)灣獨(dú)立を掲げる民進(jìn)黨からの出馬で、長(zhǎng)らく続いた國(guó)民黨政権に民主選挙による終止符を打つことになり、歴史的勝利となった。民衆(zhòng)に近いクリーンな政治を展開したが、次第に金銭がらみのスキャンダルが明るみになる。08年に退任後、資金洗浄疑惑への追及がはじまり、同年11月に身柄拘束。09年1月に公判がはじまり、同年9月、機(jī)密費(fèi)橫領(lǐng)?収賄?資金洗浄などの罪狀により無(wú)期懲役などの判決が下った。(翻訳?編集/愛玉)