2009年11月17日、香港紙?明報は、香港出身の政治學者、林泉忠氏の署名記事を掲載した。タイトルは「米國の『中國重視、日本軽視』の虛実」。

【その他の寫真】

オバマ大統(tǒng)領(lǐng)のアジア歴訪で、米國は「中國重視、日本軽視」の路線を歩み出したとの見方が広がった。大統(tǒng)領(lǐng)の滯在日數(shù)が日本のわずか1日に対し、中國は3泊4日だったからである。だが、これだけで米國の本音を推し量ろうとするのは、少々短絡的だ。それでは、日米中の三角関係の本質(zhì)を見過ごしてしまうだろう。

米國はアジア歴訪の最初の國に日本を選んだ。これは日米関係が単なる友好関係でなく、同盟関係であることを強調(diào)するものだ。51年の舊日米安保條約から起算すれば、日本が米國のアジアで最も重要な同盟國となってから60年余り。民主黨も「米國との対等な関係」を求めているのであり、「米國から離れて自立」するとは言っていない。

オバマ大統(tǒng)領(lǐng)が中國に時間を割いたのは、両國間に長期にわたって存在する矛盾を払拭するためである。見方を変えれば、互いの「仮想敵國視」が緩んでいないことの表れだ。そもそも、人権、自由、民主などの面で異なる考えを持つ米中の関係が、近い將來本質(zhì)から変わることなどあり得ない。

米國が態(tài)度を変えた目的は、中國に対する牽制。米國は中國の獨走を阻止しようとしているに過ぎない。鳩山由紀夫首相が掲げる「東アジア共同體」構(gòu)想も、実はこれと同じこと。中國をアジアという枠に組み入れ、中國が一國だけで強大化するのを抑えるためである。（翻訳?編集/NN）