2009年11月26日、中國新聞社によると、香港紙?大公報(bào)は「中國の中産階級(jí)に関する西側(cè)諸國の評(píng)価や予測(cè)は間違っている」と評(píng)した記事を掲載した。

【その他の寫真】

記事によると、西側(cè)諸國のマスコミや研究機(jī)関はこぞって中國で急増する中産階級(jí)に対し、米國に代わる世界経済の救世主ととらえ、中國の未來発展のための最重要ファクターでもあるとみているという。しかし記事は、そもそも「中産階級(jí)」に対する定義がはっきりしていないだけでなく、西側(cè)の認(rèn)識(shí)と中國の実態(tài)とは大きく異なっており、中國では「中所得者」は急増しているが、「中産階級(jí)」は存在しないと主張する。

西側(cè)のある研究機(jī)関によると、中國の典型的な中産階級(jí)家庭は現(xiàn)在7500萬?8000萬戸あり、人口に換算すると2億?2億5000萬人存在している。また、その特徴として、世界のどの中産階級(jí)よりも「若い」ことを挙げている。一般に30?40歳で中産階級(jí)の仲間入りをし、その80％がマイホームを所有している。さらに、3分の1が自家用車を所有し、教育を重視し、旅行やブランド品を好むなどの傾向があるという。

しかし記事は「こうした見方は非常に偏っている」とし、「中國では西側(cè)諸國が特定するような中産階級(jí)はほとんど存在せず、中流の所得者層が増加しているに過ぎない」と指摘する。例えば英國メディアによると、中産階級(jí)は財(cái)産以外に、「優(yōu)雅さ」と「のんびりとした靜かなライフスタイル」の2つの特徴を備えているという。しかし、中國で中産階級(jí)と呼ばれる層は、細(xì)やかさに欠け、せせこましく、安心感に欠けるなど、社會(huì)の進(jìn)歩や道徳観の向上に対してもかなり力不足であると記事は反論する。

記事は「財(cái)産の増加が社會(huì)資源と公共権力の占有の増大を意味するのであれば、中所得者層の増加は新たな社會(huì)不安の種になりかねない」とし、さらに「西側(cè)諸國が中國の『中産階級(jí)』に対して政治的な役割を期待するのは道理に合わない」と指摘。中國人の持つ価値観は西側(cè)には理解しにくいと解説している。（翻訳?編集/HA）