このほどの訪日によって、中國國家副主席?習(xí)近平(シー?ジンピン)氏の名前が日本でも広く認(rèn)知されることになったことは間違いないだろうが、なんと本國の中國では、習(xí)副主席以上にその妻のほうが知名度と人気を持つと言われている。副主席の妻は、國民的歌手の彭麗媛(ポン?リーユアン)。中國の歌謡曲ともいえる「民族楽」というジャンルでトップに立ち、中國では知らぬい人がいないとされるほどの大御所歌手だ。彼女の人気が夫の人気を支えているとまでささやかれている。

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文化大革命を數(shù)年後に控えた1962年、山東省に生まれた彭麗媛は、父親が県文化會(huì)館の館長、母親が県劇団の団員という蕓術(shù)一家に生まれ、幼い頃から音楽に囲まれて育った。幼少から歌の才能を発揮し、18歳で人民解放軍に文蕓兵として入隊(duì)。中國音楽學(xué)院入學(xué)後の1982年、20歳の時(shí)に、大型年末番組「春節(jié)聯(lián)歓晩會(huì)(中國版紅白歌合戦)」出演への切符を手にするのである。 同番組に出演することは中國の蕓能人にとってステータスであり、人気と実力が認(rèn)められたことの証、新人にとっては全國的認(rèn)知度を広める絶好の機(jī)會(huì)でもある。彭麗媛はその後、22歳で人民解放軍歌舞団の団員となり、現(xiàn)在では歌舞団のアートディレクターを務(wù)めている。

歌手としては民族聲楽を代表する歌手であり、中國トップの軍隊(duì)歌手。前出の中國版紅白の常連として君臨している。ハイトーンボイスが特徴で、その出身地が牡丹の花で有名なことから「牡丹仙子(牡丹仙人)」とも呼ばれている。夫をしのぐと評(píng)される人気を証明するかのように、今年11月には習(xí)副主席の訪日に先立って、人民解放軍総政歌舞団を率いての來日公演を果たし、東京と札幌で歌劇「木蘭詩編」の上演を成功させた。木蘭は男裝して従軍した少女の英雄で、ディズニーの98年のアニメ映畫「ムーラン」で知られている。

「國家一級(jí)演員」という國お墨付きの肩書きを持つ以外に、彭麗媛は中國音楽家協(xié)會(huì)理事、中國歌劇研究會(huì)副主席、中國音楽學(xué)院客員教授、上海師範(fàn)大學(xué)音楽學(xué)院教授などを兼任、音楽界の重鎮(zhèn)として活躍中。

また、1985年に共産黨に入黨し、軍代表として第8期?11期全國政協(xié)委員にも就任し、中國青年連合會(huì)常務(wù)委員、中華婦女聯(lián)合會(huì)執(zhí)行委員を務(wù)めるなど、國家に貢獻(xiàn)する姿勢(shì)はこれまた、夫に負(fù)けないほどである。

國民的スターとなっても、1人の妻であり、母であり、生活者であることを大切にしているという麗媛。その私生活はベールに包まれているが、習(xí)近平とは彼が福建省アモイ市の副市長だった頃に見合いを通じて出會(huì)い、互いにひと目惚れをして1987年に結(jié)婚、一女(現(xiàn)在17歳)に恵まれている。キャリアと家庭を見事に両立させた、中國女性の理想像なのだ。(翻訳?編集/愛玉)