2009年12月21日、華字紙?日本新華僑報(bào)の蔣豊（ジアン?フォン）編集長は中國のブログサイトに「“留學(xué)生の父”殺人事件の教訓(xùn)は深い」と題した記事を発表した。大分県で02年に起きた中國人留學(xué)生らによる「恩人殺人事件」に觸れている。以下はその內(nèi)容。

【その他の寫真】

大分県山香町で02年1月、「留學(xué)生の父」と呼ばれていた吉野諭さん（當(dāng)時(shí)73）が中國人留學(xué)生ら5人のグループに殺害された事件で、17日、當(dāng)時(shí)未成年だった犯人の1人の無期懲役が確定した。事件は同1月18日未明、強(qiáng)盜目的で吉野さん宅に侵入した5人が、吉野さんを殺害、吉野さんの妻に重傷を負(fù)わせたもの。うち捕まったのは3人で、主犯格の2人は中國に逃亡し、國際手配されている。5人のうち4人は中國人留學(xué)生。逃亡中の1人は吉野さんが身元保証人を引き受け、別の1人はアルバイトに雇っていた。

この事件は在日中國人社會に大きな衝撃を與えた。多くの中國人留學(xué)生を息子のように可愛がってくれた吉野さんが、まさかその留學(xué)生たちに殺されるとは。お世話になった方にご恩を感じることは、人として最低限の道理。我々中國人は吉野さんの遺族を始めとする多くの日本人に合わせる顔がない。ごく一部の犯罪者のせいで日中の民間交流を傷つけるこのような事件を、2度と起こしてはならない。

事件は日本の社會も震撼させた。中國人留學(xué)生の世話を引き受けてきた多くの善良な日本人は、「恩を仇で返された」と感じたに違いない。事件後、吉野さんの長男は民事訴訟を起こした。その理由について、「犯人に反省の色が全く見られない。目的は賠償金ではない」と話している。大分地裁は05年9月、5人に総額7600萬円の賠償金を支払うよう命じ、「恩知らず」と5人を非難した。

事件から7年、未成年だった男の刑が確定した。だが、事件によって植えつけられた中國人のマイナスイメージは、7年経っても完全に消え去ることはないだろう。我々は事件を決して忘れてはならない。事件が與えた教訓(xùn)は深い。（翻訳?編集/NN）

●蔣豊(ジアン?フォン)

25年以上にわたってメディアの仕事に攜わる。99年創(chuàng)刊で年間発行部數(shù)324萬部を誇る日本の中國語紙?日本新華僑報(bào)編集長。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。