2010年1月1日、米紙ニューヨークタイムズは2010年の中國情勢を占う記事を掲載した。インフレ、保護主義、格差が最大の不安になるという。新快報が伝えた。

【その他の寫真】

まず問題となるのがインフレ。2009年、中國の國有銀行の新規(guī)貸出は1兆5000億ドル（約140兆円）に上った。さらに海外の資金も流入し、株式、不動産などの資産価格は爆発的な成長を見せた。中國政府は貸出制限を?qū)g施しているが、銀行と地方政府は緊密に結(jié)びついており、2010年の新規(guī)貸出も3分の2は（地方政府関連の）インフラ建設(shè)に流入し、生産性に富んだ企業(yè)の投資には向かわないものと見られる。

09年も米國による中國製タイヤのセーフガード発動など貿(mào)易摩擦問題が注目されたが、低い人民元レートへの批判が高まるなどこの流れは継続するものと見られる。米國の失業(yè)率が10％を突破した中、ワシントンの圧力はさらに高まり、中國製造業(yè)が地球溫暖化にとっての脅威だと米國政治家に狙い撃ちされる可能性も高い。輸出に依存する中國経済にとっては打撃となる。

最後の問題は格差。最も隠され続けてきた問題であるが、最も危険な問題でもある。資産価格が急速に上昇する一方、給與はほとんど上昇しない狀態(tài)が続いており、資産家と持たざる者の格差は急速に広がっている。

この三つの問題を中國は一つ一つ解決していくことになるだろう。インフレは銀行システムのミクロ的調(diào)整によって、保護主義は外交によって、そして格差は政権の力によって解決が期待される。（翻訳?編集/KT）