2010年1月27日、中國日報（電子版）によると、米ミズーリ州立大學(xué)の専門家による中國の所得格差問題の背景を分析した記事が発表された。1949年に建國された中華人民共和國が追い求めていたのは階級格差の撤廃だったが、建國60年が過ぎた現(xiàn)在、格差がますます拡がる社會になっている。建國の父?毛沢東氏は草葉の陰からどう見ているだろうか。

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毛沢東という指導(dǎo)者によって舊來の官僚腐敗や農(nóng)民搾取が撤廃され、全國に教育や醫(yī)療制度が敷かれた中國はその後、トウ小平の手で開始された改革開放政策で、「特殊な社會主義」を?qū)g現(xiàn)した。1979?2007年の約30年間で、GDP成長率は平均10％という急速な発展を続け、3億人が貧困から脫出、世界に名だたる経済大國に成長した。中國は20年には米國を抜いて世界最大の経済大國になると予想されている。

しかしその一方で多くの社會問題が生まれ、國民の所得格差も日に日に浮き彫りになっている。中國社會科學(xué)院の調(diào)査では、國內(nèi)で上位10％までにランクインしている高所得者が、中國全國民が有する資産のうち40％を保有している。

中國のジニ係數(shù)（所得分配の不平等さを測る指標(biāo)。0?1で示され、0に近いほど格差が少ない）は、78年では0．18だったが90年には0．36に上昇。その後さらに0．50にまで達(dá)している。中國の所得格差はすでに韓國や臺灣を上まわり、中南米諸國の水準(zhǔn)に近づいている。都市部と農(nóng)村部、経済の発達(dá)している沿海部と開発が遅れている內(nèi)陸部の間で格差が拡大しており、例えば貴州省の農(nóng)民の平均収入は上海市民の10分の1程度だという。

こうした格差は教育機(jī)會、醫(yī)療保障や平均壽命にまで拡がっている。問題を認(rèn)識している中國政府は農(nóng)村や貧困地區(qū)の格差是正を積極的に進(jìn)めているものの、根本的な解決には至っておらず、各地でデモや群衆(zhòng)事件が頻発する原因になっている。記事では、こうした狀況を政府だけが負(fù)擔(dān)するのは現(xiàn)実的ではなく、新興富裕層による醫(yī)療施設(shè)建設(shè)などの社會貢獻(xiàn)が不可欠としている。（翻訳?編集/岡田）