2010年3月23日、コラムニストで教育専門家の信力建（シン?リージエン）氏は、「金正日はなぜ前財(cái)政部長を処刑したのか？」と題した記事を中國のブログサイトに発表した。以下はその概略。

【その他の寫真】

北朝鮮當(dāng)局は昨年11月30日、突然デノミを?qū)g施。インフレの抑制と貧富の差の是正を試みたが、かえって物価を上昇させ、大量の餓死者を出していることが香港や韓國メディアによって伝えられた。そんな中、デノミ失敗の責(zé)任を負(fù)う形で朝鮮労働黨の樸南基（パク?ナムギ）前黨財(cái)政計(jì)畫部長がピョンヤンの射撃場內(nèi)で銃殺刑に処せられたとのニュースに衝撃を覚えた?！复蟮刂鳏蜗⒆婴趣筏茋医U済を破綻させた罪」だという。デノミ失敗は予測していたことなので、そう驚かないが樸前部長処刑の事件で北朝鮮という國の獨(dú)裁ぶりが改めて露呈した形となったと言えるだろう。

今回のデノミは、成功したら金正日（キム?ジョンイル）総書記の三男、正銀（ジョンウン）氏の功績とし、後継體制を固める狙いがあったと北京の外交筋が2月2日に語っている。背後で計(jì)畫?主導(dǎo)していたのも正銀氏だったという。だが、結(jié)果は失敗。大量の餓死者を出した責(zé)任を誰かが負(fù)わなければならない。そこで、すべての罪を樸前部長にかぶせた。主導(dǎo)者である金正日親子は相変わらず偉大な指導(dǎo)者のままである。

北朝鮮では失策の責(zé)任を取らされたとみられる幹部が、実はこのほかにも大勢(shì)いる。91年には羅先（羅津?先鋒）経済特區(qū)を指揮していた金正宇（キム?ジョンウ）対外経済合作推進(jìn)委員長（閣僚級(jí)）が、同特區(qū)が市場経済の導(dǎo)入に失敗した後、1998年から行方不明。その後を引き継いだ金文成（キム?ムンソン）副貿(mào)易相も汚職の罪で2001年に銃殺刑となっている。

だが、時(shí)はすでに21世紀(jì)。いくら北朝鮮とはいえ、あまりにも國民を愚弄するようなやり方がいつまでも通用するはずがない。北朝鮮人民のほとんどが「大地主の息子として國家経済を破綻させた罪」など信じていないだろう。樸前部長銃殺刑のニュースが本當(dāng)だとしても、それが北朝鮮人民の怒りを鎮(zhèn)めることにはならない。民心が離れてしまえば、1人や2人のスケープゴートでごまかすことなど出來なくなるだろう。（翻訳?編集/NN）

●信力建（シン?リージエン）

中國の教育家。信孚教育集団理事長。広東省広州市生まれ。中山大學(xué)中國文學(xué)部卒。工場?銀行?政府機(jī)関などで働いた後、英國へ留學(xué)。軍人?農(nóng)民?労働者など30以上の職に就いた経歴を持つ。2006年までに幼稚園や小中學(xué)校など20校を建設(shè)、學(xué)生數(shù)は1萬人を超える。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。