2010年4月6日、米紙ウォール?ストリート?ジャーナルは「トヨタの失速は中國にとって必ずしも臺頭のチャンスとは限らない」と題した記事を掲載した。12日付で環(huán)球時報が伝えた。以下はその內(nèi)容。

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中國は世界の自動車メーカー同様、トヨタの挫折に際し、ここぞとばかりにシェア拡大をもくろんでいる。昨年のデトロイト?モーターショーで、「比亜迪（BYD）」は2025年までに世界最大の自動車メーカーになるという野望を明かした。しかし、中國メーカーはまだ発展の初期段階にあり、主な市場は中國國內(nèi)に限られているというのが現(xiàn)狀だ。

中國メーカーの強(qiáng)みは若さと活力あるエンジニア、勤勉な労働者と安価なコスト。その一方で著しく欠けているのは品質(zhì)を重んじる文化だ。社員の多くは免許も持たず、車の基本操作も分かっていない。上層部と現(xiàn)場との間には大きな隔たりが存在する。その原因は、自動車メーカーの歴史が淺く、消費(fèi)者も初めて車を持つ人が多いため品質(zhì)に対する要求もそれほど高くないからだ。

品質(zhì)重視文化はお金で買えるものではないし、一朝一夕に手に入るものでもない。中國メーカーはこの點(diǎn)を克服しなければ、先進(jìn)國への進(jìn)出は難しいだろう。一番手っ取り早いのは引き続き発展途上國を相手にすることだ。彼らの品質(zhì)への要求はそれほど高くない。だが、中國は昨年、自動車の輸出量を前年比50％も減らした。そのため、今後は國內(nèi)市場に目を向けることになるだろう。

中國メーカーの國內(nèi)シェアは今のところわずか30％に過ぎない。だが、彼らが今後、品質(zhì)問題を解決しシェア拡大に成功すれば、それは世界のどの國でも通用する力をつけたことになる。今、誰が強(qiáng)くて誰が弱いかが問題ではない。重要なのは誰の勢いが強(qiáng)まり、誰の勢いが弱まっているかだ。トヨタの競爭力はリコール問題で確実に弱まった。BYDや奇瑞汽車の品質(zhì)がさらに高まれば、中國が高品質(zhì)の國産自動車を世界に送り出す夢はさらに一歩近づくだろう。（翻訳?編集/NN）