2010年4月18日、華字紙?日本新華僑報の蔣豊（ジアン?フォン）編集長は「オバマ大統(tǒng)領(lǐng)の『火星計畫』が日本を慌てさせている」と題した記事を中國のブログサイトに発表した。以下はその概略。

【その他の寫真】

日本初の火星探査機「のぞみ」が機器の故障により火星周回軌道への投入に失敗、日本の火星探査計畫は頓挫した。日本はその後落膽の數(shù)年間を過ごしたが、米國人はその間にいろいろ考えていたようだ。オバマ大統(tǒng)領(lǐng)は15日、米航空宇宙局（NASA）ケネディ宇宙センターで新宇宙政策を発表。ブッシュ前政権の有人月探査などの計畫を撤回し、火星を米國人の有人宇宙計畫の目的地とする新計畫を打ち出した。大統(tǒng)領(lǐng)は自信たっぷりに、「生きている間に人類があの美しい『赤い星』に足を踏み入れる瞬間を見ることができると信じている」と語った。

この壯大な新宇宙計畫に対し、日本人は冷ややかだ。當然、そこには多少の嫉妬もあるだろう。日本経済新聞は、大統(tǒng)領(lǐng)が演説で「1萬人の雇用創(chuàng)出」を強調(diào)したことを挙げ、「秋の中間選挙に向けた票集め」だと指摘。高い失業(yè)率問題を最優(yōu)先課題とするオバマ政権にとって、この新計畫は一石二鳥どころか一石數(shù)鳥になるからだと分析した。有人火星計畫には巨額の経費と最先端の技術(shù)が必要だが、同紙は「今の米國に十分な技術(shù)力があるのか」と、暗に「実現(xiàn)不可能」との見方を示している。

朝日新聞の論調(diào)はさらに単刀直入で、「簡単に実現(xiàn)するとは思えない」とぴしゃり。これまで多くの火星探査機が軟著陸に失敗しているか、途中で音信が途絶えている。さらに、火星探査機が地球と火星の間を往復(fù)するには2年の歳月が必要だが、宇宙飛行士が宇宙船內(nèi)でこれほど長い時間滯在した前例はないからだというものだ。時事通信社も「人類を火星に送るには巨額の費用が必要だが、大統(tǒng)領(lǐng)が提示した予算60億ドルの増額では全然足らないだろう」と指摘している。

オバマ大統(tǒng)領(lǐng)は恐らく、國際的な「火星探査」競爭で優(yōu)位な立場に立ちたいと考えているのだろう。日本は今、內(nèi)心かなり焦っているはずだ。（翻訳?編集/NN）

●蔣豊(ジアン?フォン)

25年以上にわたってメディアの仕事に攜わる。99年創(chuàng)刊で年間発行部數(shù)324萬部を誇る日本の中國語紙?日本新華僑報編集長。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。