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中國人のお宅でごちそうになると、使っている食器の種類が少ないことに気づく。中國人は基本的に、お椀1コで食事を済ませる。ごはんをよそったうえに、その日のおかずをのせてめいめいの「どんぶり飯」を食べすすめるのだ。寫真は貴州省の農(nóng)村。
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中國人のお宅を訪問すると、所有している食器の數(shù)が少ないのに、いつもとても感心してしまう。政府高官の家庭から、労働者家庭、はては少數(shù)民族の家庭まで、図々しくもありとあらゆる家庭にお邪魔してごちそうになっているが、経済的余裕があるなしに関わらず、所有している食器の數(shù)はほぼ一定しているのだから面白い。
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5人家族の場合、炒め物用のお皿が5?6枚、どんぶり5コ、お椀10コ、コップ5?6個、お箸だけは大量、れんげもしくはスプーンが5?6コ以上。少し気を使っている家庭だと、“魚や肉の骨や出しがらのスパイスを入れるためのゴミ受け的”小皿が、人數(shù)分プラス3枚くらい用意されている。しかし、この類の小皿はあくまで來客時用で、普段はあまり使っていない。ましてや日本のように、「刺身用」「焼き魚用」「小鉢用」「漬物用」「おそば用」「パスタ用」「??用」…と、細(xì)かく食器を使い分けるなどとは、考えられないと思う。
だから、普段中國人は、お椀1コで食事を済ませている。基本的には、ごはんをよそったうえに、その日のおかずをのせてめいめいの「どんぶり飯」を食べすすめ、最後に殘ったごはんの上に汁物をかけて締める、という食べ方をしているため、汁椀すら必要ないのだ。
どうしてそうなったのだろう?とあれこれ考えてみたが、その後の食器洗いのことを考えての理由くらいしか思い當(dāng)たらない。
まず、中華料理=油ものだ。今でこそ中性洗剤を使っているが、まだそれが無かったころ、食器洗いがとても手間のかかる家事労働であったことは、容易に想像がつく。たたでさえ油ものの皿洗いが面倒なのに、そこに汁椀や個人の取り皿が増えたのでは、たいへんすぎて嫌になるだろう。また、水が豊富な國ではないので、水の節(jié)約も考えてのことと思われる。
ここまで書いておいて今更だが、中國人にコレを見せれば「昔は貧しくて食器にまでかまっていられなかっただけです。今は豊かになったから、食器にこだわる人だっています!」と反論を受けそうだけど……。(25歳女性/中國在住7年/自由業(yè))
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