2010年4月30日、広州日報(bào)によると、大地震によって深刻な被害を受けた青海省玉樹チベット族自治州玉樹県の復(fù)興の救世主として、「東方神犬」の別稱を持つチベタン?マスティフと漢方薬の原材料の冬蟲夏草が注目されている。

【その他の寫真】

チベット高原を原産地とするチベタン?マスティフは、チベットの牧畜民が牧羊犬や番犬として飼育していた超大型犬。その人気は年を追うごとに高まっており、玉樹チベット族自治州では約520萬元（約7180萬円）、他省では800萬元（約1億1040萬円）の値が付いたこともある。玉樹ではほとんどの家で販売を目的としてチベタン?マスティフを飼育しており、中には40?50匹飼育していた家庭もあったが、地震によって多くは死んでしまったという。関係者は「中國國內(nèi)のニーズだけでも相當(dāng)大きい。これに加えて海外市場が開拓できれば」と今後の復(fù)活に期待を示している。

現(xiàn)地のもう1つの収入源は冬蟲夏草。毎年、舊正月前には500グラム當(dāng)たり2萬?3萬元（約27萬6000?41萬4000円）で取引されていたものが、今年は雪が少なく冬蟲夏草の成長が悪かったため、地震前には同5萬元（約69萬円）以上の値が付き、地震後は同6萬3000元（約86萬9000円）にまで急騰、最高級品には同12萬元（約165萬6000円）の値が付いたという。冬蟲夏草の収穫期間は毎年5月初めから6月20日までの1か月余りだが、この間に約1キロの収穫を上げ、10萬元（約138萬円）以上の収入を得る家庭もあるという。

こうした“救世主”に加え、交通の便も復(fù)興のカギとなる。玉樹チベット族自治州では昨年8月に玉樹巴塘空港が開港し、中國國內(nèi)主要都市への航空便が就航している。また、今後被災(zāi)地を「高原エコ観光都市」として再建する計(jì)畫もまとめられており、將來的には同自治州とゴルムド市を結(jié)ぶ鉄道を敷設(shè)し、チベット鉄道と連結(jié)する計(jì)畫があるとも伝えられる。（翻訳?編集/HA）