＜中國(guó)?少數(shù)民族の華＞かつての狩猟民族オロチョン族の娘

「連峰の上に住む人たち」、「トナカイを飼育している人たち」―これらを意味する「オロチョン」と自らを呼ぶ人々が、內(nèi)モンゴル自治區(qū)と黒竜江（こくりゅうこう）省が接する大小興安嶺に住んでいる。人口はわずか8000人程度。アルタイ語(yǔ)族のオロチョン語(yǔ)を話すが文字はなく、中國(guó)語(yǔ)を公用語(yǔ)とする。シャーマニズムを信奉し、萬(wàn)物に魂があると信じている。

彼らはもともと移動(dòng)しながら狩りで生計(jì)を立ててきた狩猟民族で、男子は騎手、射手として優(yōu)れた技術(shù)と豊富な経験を持ち、野生動(dòng)物の習(xí)性と生態(tài)を熟知していた。1940年代まで原始共同體の名殘を保ち、獲物は部族內(nèi)で平等に割り當(dāng)てられ、老人、虛弱者、負(fù)傷者?身障者は1人前の分配に預(yù)かるだけではなく、更に少し多く與えられたという。

現(xiàn)在オロチョン族は狩りをやめて放牧によって暮らし、移動(dòng)をせず定住するようになった。野生動(dòng)物に対する豊富な知識(shí)を活かし、森と野生動(dòng)物を守っている。彼らは手先が器用で、シラカバの木の皮を利用した美しい工蕓品作りが代々伝えられ、現(xiàn)在もみやげものとして売られている。

寫(xiě)真は2002年に撮影されたオロチョン族の少女たち。頭飾りなどの衣裝がどこかアイヌ民族に似ている気がするのは、偶然ではないのかもしれない。

＜中國(guó)?少數(shù)民族の華＞シリーズでは、これからも中國(guó)の少數(shù)民族が持つ文化や伝統(tǒng)、さまざまな表情についてお伝えしていく予定だ。