2010年5月18日、中國(guó)のITエンジニアでジャーナリストの薩蘇（サー?スー）氏は「借金が収入を超えている―日本人は國(guó)の破産危機(jī)とどう向き合っているのか」と題した記事を中國(guó)のブログサイト?新浪博客に発表した。以下はその概略。

【その他の寫(xiě)真】

日本では今年から子供がいる家庭であれば収入の多少にかかわらず、子供1人當(dāng)たり月1萬(wàn)3千円の手當(dāng)てが政府から毎月支給されるそうだ。これは鳩山由紀(jì)夫首相が昨年の衆(zhòng)院選マニフェストで最大の目玉政策として掲げたもの。しかし、顔を上げてみれば行政改革にしろ、高速道路無(wú)料化にしろ、民主黨が頭を抱える問(wèn)題は山積みだ。

稅収37兆円に対し、國(guó)債発行額は44兆円。収入より借金の方が多い。これが日本の10年度予算の実態(tài)だ。北海道夕張市は06年、借金が返せなくなり財(cái)政破綻を宣言。そして今、日本の國(guó)家財(cái)政も似たような危機(jī)にさらされている。しかし、だからといって庶民の生活は何も変わっていない。物価も基本的に安定している。國(guó)が破産するかもしれないのに日本國(guó)民はあまりにも「無(wú)関心」だ。

國(guó)が破産すれば國(guó)債は紙切れ同然と化し、庶民の命綱である社會(huì)保障制度は崩壊、お年寄りは年金ももらえなくなる。これほど自分に直接かかわる利益に関することなのに、なぜ無(wú)関心でいられるのか？これには3つの理由が考えられる。1つ目は感覚がマヒしてしまったこと?！溉毡兢纹飘b危機(jī)」は小泉純一郎政権時(shí)代から言われ続けている。それでも、民主黨新政権に期待をかけたが、借金に頼る體質(zhì)は相変わらず。日本人は深く失望しているのだ。

次に、民主黨政権の発足後、借金は相変わらず増え続けているものの、過(guò)去最大規(guī)模の予算が奏功し、若干景気回復(fù)の兆しが見(jiàn)えてきたことだ。それに、例えば中國(guó)などの國(guó)から富裕層が手軽に訪日旅行できるようにしたり、中國(guó)などとの経済協(xié)力を強(qiáng)化したりしたことで、さまざまな効果が生まれている。これで國(guó)民の注意力は國(guó)債や破産危機(jī)から完全に移行した。

そして最後に、今日の日本経済は國(guó)內(nèi)の収入だけに頼っている訳ではないということだ。だからこそ、トヨタが米國(guó)で起こした信用危機(jī)とは波紋の広がり方が全く異なるのだろう。試しに、街で見(jiàn)かけた日本人に國(guó)の破産問(wèn)題について聞いてみた。異様な目で見(jiàn)られることもあったが、「まだ破産していないでしょ？」と楽観的な人も多かったのが印象的だった。（翻訳?編集/NN）

●薩蘇(サー?スー)

日本の華字紙?日本新華僑報(bào)副編集長(zhǎng)。北京出身。北京師範(fàn)大學(xué)卒。ゼネラルモーターズ、AT＆T、ノキア勤務(wù)などを経た後、米系IT企業(yè)のプロジェクトマネージャーを務(wù)めた。05年より中國(guó)大手ポータル?新浪(SINA)で、ブログ「薩蘇的BLOG」を展開(kāi)。日中の違いなどについてつづったこのブログは、09年10月時(shí)點(diǎn)で7600萬(wàn)アクセスを記録。08年度には「新浪10大草の根ブログ」に選出されている。著書(shū)(中國(guó)で出版)も多數(shù)。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。