2010年5月24日、國(guó)際先駆報(bào)によると、急速な経済成長(zhǎng)を遂げる中國(guó)で、兇悪犯罪や社會(huì)の混亂が激化している。家族や児童を慘殺する事件や、心疾患罹患者による無差別殺人事件、汚染粉ミルクやリサイクル食用油など食の安全崩壊、財(cái)産を巡って骨肉の爭(zhēng)いを続ける血族たち、若い女性にはびこる強(qiáng)固な玉の輿願(yuàn)望、社會(huì)的弱者に募る鬱積、先の見えない將來への不安…「中國(guó)人の心が歪んでいる」と記事は伝えている。

【その他の寫真】

3月23日、福建省のある小學(xué)校で登校中の児童が父兄の目の前で次々に刺殺されるという事件が起きた。犯人は42歳の元醫(yī)師。取り調(diào)べによれば、犯人は前年に勤務(wù)先の病院を退職したばかりで、持ち家も生活費(fèi)もなく、さらに失戀の喪失感が重なり、「強(qiáng)い挫折感などから殺人に至った」という。犯人は死刑となったが、その後、同種の事件が連続した。わずか2か月足らずの間に、同じく學(xué)校を舞臺(tái)とした無差別殺傷事件が6件も発生し、22人が犠牲となった。

このほかにも、頻発する食の安全問題や偽造商品の氾濫、行政機(jī)関による情報(bào)改ざんや虛偽報(bào)告など、深刻な社會(huì)現(xiàn)象は枚挙にいとまがない。漂白剤に浸して白さを増したモヤシ、?白貓?ブランドを模倣した「日貓」ブランドの洗剤、全國(guó)のGDP數(shù)値を何故か上回ってしまう各地方自治體のGDP総計(jì)など、70年前の魯迅の言葉を借りれば「中國(guó)人ほど奇想天外な発想をする民族はいない」。

こうした現(xiàn)象はいずれも、社會(huì)的な混亂が背景となっている。中國(guó)社會(huì)科學(xué)院農(nóng)村発展研究所社會(huì)問題研究センターの于建●（ユー?ジエンロン、●は木偏に栄）主任は、「現(xiàn)在の中國(guó)社會(huì)にもっとも欠けているのは“信仰”だ」と指摘。

「過去30年に渡って追い求めてきた経済発展や物質(zhì)的充足によって、人生の指標(biāo)も信仰も失われてしまったことが、現(xiàn)在多発している事件や混亂の原因だ」とし、下級(jí)階層を中心に精神的な絶望が生まれ、最終的に社會(huì)への復(fù)讐というかたちで表われているのだという。於主任は「これまでの中國(guó)は精神文明を軽んじてきた」と話し、政府教育部から各家庭に至るまで、“精神性”の問題に直面しているのが現(xiàn)在の狀況だと指摘している。（翻訳?編集/岡田）