2010年5月26日、シンガポール華字紙?聯(lián)合早報(bào)（電子版）は、中國國営新華社通信の夏林（シア?リン）副総編集が昨年7月に起きたウイグル騒亂の際、同社が極力最小限の報(bào)道に抑えていたことを明かしたと報(bào)じた。

【その他の寫真】

夏氏は15日、中國の天津外國語大學(xué)で行われた新華社報(bào)道に関する報(bào)告會(huì)で、昨年7月5日の騒亂発生を受け、胡錦濤（フー?ジンタオ）國家主席がサミットをキャンセルして急きょ帰國したのは「小規(guī)模な衝突が漢族とウイグル族の応酬につながり、深刻な民族対立に発展すると判斷したからだ」と述べた。

夏氏によれば、5日の騒亂當(dāng)初、當(dāng)局がウイグル族による漢族への襲撃に寛容な態(tài)度を取ったため、漢族の間で「政府はウイグル族を後押ししている」との不満が広がり、これが7日の第2波につながった。だが、7日は漢族によるウイグル族への報(bào)復(fù)の色合いが強(qiáng)く、これ以上の応酬が続くことを避けるため、これに関する報(bào)道は極力最小限に抑えるしかなかった。「つまり、7日は何もなかったことになった」と夏氏は語った。

夏氏は「當(dāng)時(shí)、真実を映した寫真を公開すれば、民族対立がさらに激化し、全國の漢族とウイグル族に飛び火することは予想できた。そうなれば、取り返しのつかないことになる。実は當(dāng)時(shí)、27省（市?區(qū)）の機(jī)動(dòng)隊(duì)が新疆ウイグル自治區(qū)に集められた」と振り返った。結(jié)局、7日は「死者はゼロ」と報(bào)じられたが、新華社の記者たちは指示された取材ルートを外れ、病院に潛り込み大勢の遺體や負(fù)傷者を撮影したという。

記事によると、夏氏の発言は會(huì)場にいた聴衆(zhòng)によりネット上に公開され、大変な注目を集めたが、現(xiàn)在はほぼ全てが削除されている。（翻訳?編集/NN）