中國の中所得クラスターは3億人超、世界の3割占める―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2018年1月11日(木) 5時50分

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少なく見積もっても、現(xiàn)在の中國には中所得クラスターが3億人以上おり、世界の中所得クラスターの約30%を占めるという。資料寫真。

2017年末に行われた中央経済工作會議は、中國共産黨第18回全國代表大會以降の中國の経済発展が獲得した歴史的な成果と體験した歴史的変革を総括する中で、世界の注目を集める判斷を下した。それは、「中國には世界最多の人口を擁する中所得クラスターが形成された」というものだった。中央政府が中國に世界最大規(guī)模の中所得クラスターが形成されたと明確に打ち出した最初のケースだ。週刊誌「瞭望」が伝えた。

少なく見積もっても、現(xiàn)在の中國には中所得クラスターが3億人以上おり、世界の中所得クラスターの約30%を占める。國家統(tǒng)計局國民経済総合統(tǒng)計司の毛盛勇(マオ?ションヨン)副司長(報道官)は、「學術界の中所得クラスターに対する定義にはまだ統(tǒng)一的な標準がないが、世界のさまざまな研究方法を総合して試算すると、どのような標準を採用しても、この判斷は成立する」と述べた。

毛副司長は中國で中所得クラスターが拡大を続けるのをみつつ、「歐米などの先進國はすでに所得がラグビーボール型の構造を形成し、中所得層の割合が60%を超える。中國の中所得クラスターは規(guī)模が最も大きく、発展ペースが加速しているが、割合ということでは先進國と大きな開きがあり、これは今後さらなる努力が求められる點だ」と指摘した。

2016年には、中國の1人當たり平均可処分所得は2萬3821元(約40萬5000円)に上り、12年に比べて44.3%増加し、実質年増加率は7.4%だった。つまり中國経済の持続的急成長にともない、特に経済運営の質の持続的向上にともない、中所得クラスターの仲間入りをする人がますます増えるということだ。

3億人を超える中所得クラスターから生まれる消費ニーズは、中國の経済成長にとって最大の安定裝置になる。中所得クラスターの人的資本が急速に積み上がれば、革新(イノベーション)型國家の建設によりよい重要な支えを提供することになり、これは中國が高度成長の段階から高い品質の発展の段階に進む上での最も著実な基礎になる。

▽3億人超の中所得クラスターはどのように算出したか

毛副司長の説明によると、「現(xiàn)在、中國には中所得クラスターについての統(tǒng)一的な標準がないが、世界の一連の研究機関は定義を設けている。世界銀行が打ち出した関連の標準が一般に通用する」という。

世銀の標準では、中所得とは成人の1日當たりの収入が10?100ドル(1ドルは約112.8円)、年収にして3650?3萬6500ドルの層を指すという。ドルの対人民元レートを1対7と控えめにみると、世銀の標準では年収2萬5千?25萬元が中所得になる。毛副司長は、「レートで計算しても購買力平価で計算しても、この標準は中國にすでに世界最大規(guī)模の中所得クラスターが形成されたとの判斷には影響しない」と強調(diào)した。

毛副司長は、「2016年の國家統(tǒng)計局のデータで説明すると、全國の國民を5段階の所得グループに分けた場合(各グループの人數(shù)を約20%ずつとする)、低所得グループの可処分所得は5529元、中の下グループは1萬2899元、中所得グループは2萬924元、中の上グループは3萬1990元、高所得グループは5萬9259元になる」という。

中の上グループと高所得グループを合わせた40%は世銀の中所得クラスターの標準に當てはまる。高所得グループ內(nèi)で可処分所得25萬元以上のクラスターが10%になっても、殘りの10%と中の上グループの20%を合わせて、中國の中所得クラスターの規(guī)模は30%に達する。

クレディ?スイス研究センターのこれまでの研究によると、世界の中所得クラスターは約10億5000萬人に上り、このうち中國が35%近くを占め、3億7000萬人に達するという。毛副司長は、「このデータは中國の実際の狀況とほぼ合致する」と述べた。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS)

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