2010年6月9日、米タイム誌(電子版)は「世界の危険な建造物トップ10(Top 10 Precarious Buildings)」を発表した。中國(guó)からもある寺がランクインした。広州日?qǐng)?bào)が11日で伝えた。

【その他の寫(xiě)真】

1位は言わずと知れた、イタリアのピサの斜塔。1173年に建築されたこの塔は「ピサ大聖堂」の鐘樓で、地上55mの高さ。元々の設(shè)計(jì)では高さ100mほどになる予定だったが、地盤(pán)が弱く、工事を斷念。その後、徐々に傾き、現(xiàn)在の傾斜角度は5．5度。地盤(pán)を掘削しバランスをとることで、今のところ傾斜の進(jìn)行は止まっているという。

2位はアラブ首長(zhǎng)國(guó)連邦の首都アブダビにある「キャピタルゲートビル」。ホテルやオフィスが入居する35階建てのこのビルは傾斜角度18度で、ピサの斜塔の約5倍も傾いており、「世界一大きく傾いた人工建造物」としてギネス世界記録にも認(rèn)定されている。もちろん、傾斜は意図的につくりだされたもの。

3位はスペインの首都マドリッドにある「プエルタ?デ?エウロパ（ヨーロッパの門(mén)）」。通稱キオ?タワーと呼ばれるこのビルはアメリカ人建築家によって設(shè)計(jì)され、1996年に完成。向かい合った2棟のオフィスビルはそれぞれ15度傾斜しており、互いにお辭儀をしているような格好となっている。その傾斜の下にはそれぞれ1000人が雨宿りできるという。

中國(guó)からは「懸空寺」がランクイン。山西省大同市郊外にあるこの寺は5世紀(jì)末に建てられ、仏教?道教?儒教と3つの宗教を一體化した獨(dú)特の寺院。地上50mの巖肌にへばりつくように建てられており、詩(shī)人?李白はこの地を訪れた際に「壯観」という2字で形容したという。

日本からは長(zhǎng)野県茅野市の「高過(guò)庵」が登場(chǎng)。著名建築家の藤森照信氏の設(shè)計(jì)で、2004年竣工。木造の茶室で、まるで立ち枯れの木の上に茶室が載っているような意匠となっている。まるで「トム?ソーヤーの冒険」に登場(chǎng)するハックルベリー?フィンの隠れ家のようだ。このほか、オランダ?アムステルダムの高齢者用集合住宅「WoZoCo」や、ギリシャの「メテオラ修道院」などがランクされている。（翻訳?編集/岡田）