2010年6月20日、開(kāi)催中のサッカーW杯で、16日に北朝鮮代表の鄭大世（チョン?テセ）選手のブラジル戦を前に流した涙が世界を感動(dòng)させたが、最も涙を流すべき人だった中國(guó)のスポーツ用品メーカー副総裁?呉栄照（ウー?ロンジャオ）氏は、テレビでこの光景を見(jiàn)ながら、もう流す涙もなかった。経済観察報(bào)が伝えた。

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呉栄照氏は中國(guó)福建省のスポーツブランドERKE(鴻星爾克)社の副総裁。06年から北朝鮮代表チームへのユニフォーム提供を開(kāi)始した。本來(lái)、何のアクシデントもなければ、北朝鮮代表が決勝大會(huì)のピッチで著るのはイタリア製ではなく、このERKEのユニフォームだったという。

記事によると、呉氏が北朝鮮代表を選んだのは、多額の資金投入を避けながらある程度のブランド宣伝効果が望めるからだった。同氏は、北京五輪の効果も見(jiàn)込んで、北京市の北朝鮮大使館を通して北朝鮮五輪委員會(huì)と連絡(luò)を取った。接觸する北朝鮮側(cè)の人々は誰(shuí)も攜帯電話を所持しないことからすべての交渉は電子メールで行い、日本のいくつかのブランドを押しのけて、06年11月、契約を勝ち取った。

そして同氏は北京五輪前ではあったが、北朝鮮代表がW杯に出場(chǎng)する可能性も考慮し、契約書(shū)にある條項(xiàng)を入れた。「北朝鮮代表が2010年の南アフリカW杯決勝大會(huì)に進(jìn)んだ場(chǎng)合、同社が優(yōu)先契約権をもつ」というものだ。しかし決勝大會(huì)進(jìn)出が現(xiàn)実のものとなって、北朝鮮の態(tài)度は変わった、と同氏は言う。援助額の要求が高くなるばかりか、ユニフォームのデザインについても同社を尊重しなくなった。胸につけるブランドロゴがいかに人々の目に觸れるかが、賛助企業(yè)にとっては命となる。

結(jié)局、サッカーW杯市場(chǎng)初めての「中國(guó)ブランドユニフォーム」は実現(xiàn)せず、ピッチはアディダスやナイキなどの海外ブランドで占められることになった。北朝鮮はERKEに他のスポーツの國(guó)家代表チームのユニフォーム提供を打診しているが、同社は北朝鮮のいかなるスポーツの賛助企業(yè)となるつもりもないという。（翻訳?編集/津野尾）