2010年7月5日、華字紙?日本新華僑報(bào)の蔣豊（ジアン?フォン）編集長(zhǎng)は「中國(guó)で麻薬犯罪絡(luò)みで捕まる日本人が相次いでいる件」と題した記事を中國(guó)のブログサイトに発表した。以下はその概略。

【その他の寫真】

遼寧省瀋陽(yáng)市のホテルで6月19日、日本人男性4人が麻薬犯罪にかかわった疑いで公安當(dāng)局に拘束されるという事件が起きた。最近、中國(guó)では相次いで日本人が麻薬密輸容疑で拘束されているが、1度に4人というのは異例。中國(guó)で麻薬犯罪は重罪だ。今年4月には日本人の麻薬密輸犯4人の死刑が執(zhí)行されたが、これは1972年の國(guó)交回復(fù)以降、初めてのこと。だが、それでも中國(guó)で麻薬犯罪にかかわる日本人の増加を食い止められなかったようだ。彼らはなぜ、命の危険を冒してまで麻薬犯罪に手を染めるのか？「自分だけは捕まらない」という思い込みもあるだろうが、やはり成功すれば手に入る「莫大な利益」に目がくらんでしまうのだろう。

皮肉にも、彼らが捕まったと報(bào)道された5日、日本が中國(guó)人向け個(gè)人観光ビザの発給要件を緩和したことに対し、「治安悪化を防ぐ対策も取るべきだ」と訴える日本メディアの社説を読んだ。社説によると、昨年日本から強(qiáng)制送還された外國(guó)人のうち3割が中國(guó)人。同紙が6月25日に実施したオンライン調(diào)査でも、9割が「治安悪化が心配だ」と回答した。日本人は自ら中國(guó)で重罪を犯していながら、「中國(guó)人の犯罪が心配だ」と言っている。かなり矛盾していないだろうか？しかも、日本は観光立國(guó)を目指すため、中國(guó)人を受け入れざるを得ない狀況なのだ。これらは全て日本経済が衰退した結(jié)果なのである。

日本政府が訪中する全ての日本人が犯罪を起こさないという保証が出來(lái)ないように、中國(guó)政府も來(lái)日する中國(guó)人の全てが犯罪を起こさないという保証は出來(lái)ない。それぞれが自國(guó)民に対する教育を強(qiáng)化するしかないのだ。そして、メディアも同様に國(guó)民の教育という社會(huì)的責(zé)任を負(fù)うべき。両國(guó)民の感情をあおって仲を引き裂くような真似はするべきではないだろう。（翻訳?編集/NN）

●蔣豊(ジアン?フォン)

25年以上にわたってメディアの仕事に攜わる。99年創(chuàng)刊で年間発行部數(shù)324萬(wàn)部を誇る日本の中國(guó)語(yǔ)紙?日本新華僑報(bào)編集長(zhǎng)。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。