2010年7月7日、米國(guó)営ラジオ局ボイス?オブ?アメリカの中國(guó)語(yǔ)版ウェブサイトは、中國(guó)政府が過(guò)去10年間推進(jìn)してきた政策「西部大開(kāi)発」に関し、今年新たに6822億元（約8兆8700億円）を再投入することを決定したと伝えた。背景には、西部への産業(yè)移転促進(jìn)による東部の人口集中緩和や、経済発展の地域格差解消を図る狙いがあるとみられる。中國(guó)政府は2000年から2009年までの10年間、西部大開(kāi)発プロジェクトに2兆2000億元（約28兆6000億円）を投入してきた。

【その他の寫(xiě)真】

國(guó)家発展改革委員會(huì)はこのほど、2010年に「西部大開(kāi)発」で新たに著工する重點(diǎn)プロジェクト23件を公布した。それによると、総投資額は6822億元で、鉄道?道路?空港?発電所などの建設(shè)、炭鉱開(kāi)発、水利事業(yè)開(kāi)発などが計(jì)畫(huà)されている。

これに関連し、溫家寶（ウェン?ジアバオ）首相は「西部地區(qū)の企業(yè)所得稅を現(xiàn)行の25％から15％に引き下げ、石炭?原油?天然ガス等については市場(chǎng)価格に応じて徴稅する」と語(yǔ)り、西部地區(qū)への優(yōu)遇政策実施を明らかにした。

溫首相は以前、「國(guó)內(nèi)外の経済情勢(shì)は依然として極めて複雑である」と発言しているが、その意味するところは、中國(guó)が輸出依存型の経済成長(zhǎng)モデルを脫卻すべき點(diǎn)や、中國(guó)各地で起きている労働者の賃上げストなどを指しているとみられている。専門(mén)家は「西部大開(kāi)発は中國(guó)経済が直面しているこれらの“極めて複雑”な狀況の重要な突破口になる」と解説する。

英ノッティンガム大學(xué)現(xiàn)代中國(guó)學(xué)學(xué)院の姚樹(shù)潔（ヤオ?シュウジエ）院長(zhǎng)は「西部大開(kāi)発は、東部地區(qū)への人口集中を和らげ、かつ産業(yè)移転も実現(xiàn)でき、地域格差の是正や沿岸部の不動(dòng)産バブル抑制、労働者賃金の上昇など、各社會(huì)問(wèn)題を緩和する効果がある」とし、「昨年7月5日に新疆ウイグル自治區(qū)で発生した暴動(dòng)の背景には、東西部の経済発展格差や収入分配の不均衡があり、報(bào)道で言われるような宗教や民族問(wèn)題だけが原因ではない」と語(yǔ)り、こうした問(wèn)題の解決にもつながると指摘した。

西部大開(kāi)発プロジェクトが対象としているのは、重慶市?四川省?貴州省?雲(yún)南省?チベット自治區(qū)?陝西省?甘粛省?青海省?寧夏回族自治區(qū)?新疆ウイグル自治區(qū)?內(nèi)モンゴル自治區(qū)?広西チワン族自治區(qū)。（翻訳?編集/HA）