2010年7月16日、中國(guó)中央電視臺(tái)（CCTV）の番組「今日観察」は、特集「高級(jí)品消費(fèi)大國(guó)の悩み」を放送した。

【その他の寫真】

すでに中國(guó)は世界第2位の高級(jí)品消費(fèi)大國(guó)。世界の高級(jí)品消費(fèi)のうち、27．5％を占めている。5年後には日本を抜き、世界一の市場(chǎng)になると見られる。この數(shù)字は、先日、社會(huì)科學(xué)院らが発表した「ビジネス青書」に掲載されたもの。どうして中國(guó)は高級(jí)品消費(fèi)大國(guó)になったのか、なぜこれほどの急成長(zhǎng)を続けているのか、狂亂の中國(guó)高級(jí)品消費(fèi)はどのような社會(huì)的現(xiàn)実を反映しているのか。番組は対外経済貿(mào)易大學(xué)國(guó)際経済貿(mào)易學(xué)院の趙忠秀（ジャオ?ジョンシウ）院長(zhǎng)、経済コラムニストの劉戈（リウ?ゴー）氏の2人の話を聞いた。

劉氏は高級(jí)品市場(chǎng)の発展は経済成長(zhǎng)の必然的な結(jié)果であり、不安視することはないと主張。ただし消費(fèi)のあり方が「他人に見せびらかすこと」が主目的になっているのではという懸念はあるという。劉氏の友人が瀋陽市で高級(jí)ブランド時(shí)計(jì)の新店舗を開業(yè)したところ、わずか1週間で1個(gè)300萬元（約3840萬円）もの高級(jí)時(shí)計(jì)が12個(gè)も売れたという。買い手全員が瀋陽市付近の小都市在住者。顔見知り同士のようで、まさに「見せびらかし」と「人のマネ」の結(jié)果だという。

英経済誌?エコノミストは、中國(guó)人の消費(fèi)行動(dòng)が日本人に近づきつつあると評(píng)価している。自分が欲しいものを買うのではなく、高い物はいい物だとばかりに買っていく。自分ではなく、他人の判斷に身を任せてしまうという問題に陥っている。また、世界最大の高級(jí)品市場(chǎng)であった日本の低迷が続いているため、中國(guó)に期待をかける高級(jí)ブランド側(cè)の事情もある。

獨(dú)自ブランドの確立が叫ばれる中、中國(guó)は國(guó)産の高級(jí)ブランドを持つことができるのだろうか。劉氏は高級(jí)ブランドの成功には長(zhǎng)い歴史が必要で、日本も実際には自國(guó)の高級(jí)ブランドを持っていないと指摘。中國(guó)の歴史を生かした高級(jí)ブランド作りが突破口になると主張した。日本どころか米國(guó)でさえ、本當(dāng)の意味での高級(jí)ブランドを確立できていないと趙院長(zhǎng)は指摘する。數(shù)十年から100年という年月がブランド作りには必要で、歐州の文化が高級(jí)ブランドの背景になっているという。しかし、文化の多様性が求められる今日、もし中國(guó)文化が世界的な評(píng)価を受けるならば、世界的ブランドを生み出せる可能性があると強(qiáng)調(diào)した。（翻訳?編集/KT）