2010年7月21日、中國人ブロガー、劉洪波（リウ?ホンボー）氏が「大連のパイプライン爆発後の汚染はどれくらい深刻なのか」と題した記事を中國のブログサイト?新浪博客に掲載した。以下はその概略。

【その他の寫真】

16日、遼寧省大連市の大連新港付近のパイプラインが爆発、炎上したが、すぐに消火された。そして、中國石油大學(xué)の専門家はすぐに「メキシコ灣の原油流出事故とは違う。埠頭辺りに影響が出ただけ。すぐに回収できる」との見解を示した。確かにメキシコ灣のような規(guī)模ではないが、この言い方は少々軽すぎないだろうか。報道によると、すでに100平方キロメートルの海面が汚染されている。しかも、海洋環(huán)境保護の専門家はこの石油の専門家と違い、「楽観視すべきではない」と言っているのだ。

爆発後の陸の様子はどうだったか？事故現(xiàn)場から10km以內(nèi)ではタイヤが焼けるようなにおいが立ち込め、5km以內(nèi)になるとそれは強烈なものとなった。近くの山は頂上付近が黒煙で覆われ、木や草花にも黒い灰のようなものが降り注いだ。それなのに、「大連市全體の空気の質(zhì)は國家基準を超えていない。人體にも影響はない」とされ、付近の海域に住む600世帯には避難勧告も出されていない。

さらに、今回の事故では、いまだに責(zé)任の所在もはっきりしていない。事故後すぐに英BPの責(zé)任が明らかとなったメキシコ灣の事故とは大きな違いだ。今回の事故では所有者である國有の中國石油がいち早く「無関係」を表明。19日付の新華社報道も「タンカーが外國籍」であることを強調(diào)していた。メキシコ灣の事故では賠償金の大部分が現(xiàn)地の漁師や旅行會社に支払われるというが、大連では恐らく誰もその部分には関心すら示さないだろう。

大連の爆発事故は確かにメキシコ灣の事故とは違っていた。両者の違いは原油流出量の違いだけではなかったようだ。（翻訳?編集/NN）