2018年1月11日、オーストラリアのシドニーで、臺(tái)灣出身の女性が「臺(tái)灣は中國に屬さない」と発言し中國人経営者からその場でクビを宣告されたと報(bào)じられ、中國と臺(tái)灣で物議を醸している。

中國メディアの環(huán)球網(wǎng)が10日、臺(tái)灣メディアの蘋果日?qǐng)?bào)や自由時(shí)報(bào)などの報(bào)道を引用して伝えたところによると、シドニーにある中國人が経営する鍋料理店でアルバイトをしていた臺(tái)灣出身のWinneさんはある日、経営者からトランシーバー越しに「臺(tái)灣は中國に屬するか？」と質(zhì)問されたため「もちろん違う」と答えた。すると経営者から20分後に「今日はもう帰っていい」と告げられ、翌日以降の勤務(wù)について経営者に尋ねると「來なくていい。來週の土曜に給與を受け取りに來るように」とクビを宣告されたという。

女性は騒動(dòng)の経緯をSNS上に投稿し、「不本意だけど、こんな経営者のために自分の才能を無駄遣いしないで済むと考えれば良かったわ」とつづった。

記事によると、この騒動(dòng)について、臺(tái)灣のSNS上には「中國人経営者」を非難する聲が多く寄せられている。中にはこの経営者を労働當(dāng)局に訴えるべきだと主張する人もいるという。

中國のSNS上の反応を見ると、「世界に中國は一つしかなく、大陸と臺(tái)灣は同じ一つの中國に屬す」と定めた中國の「反國家分裂法」を挙げて女性を非難するコメントや、経営者の対応を「よくやった」「これぞまさに愛國精神」などと稱賛し、「この経営者の商売がますますうまくいくことを祈ろう」などとする感情的な聲が多かった。

一方で、「中臺(tái)どちらのメディアの報(bào)道にも政治的な意図が隠されていそう」「政治的な理由で解雇したら裁判沙汰にならないか？」などと冷靜な指摘をする人も一部にいた。（翻訳?編集/柳川）