2018年1月12日、新春早々の河野太郎外相のパキスタン、スリランカ、モルディブ訪問(wèn)に中國(guó)メディアが神経をとがらせている。3國(guó)では日本の「インド太平洋戦略」と中國(guó)の現(xiàn)代版シルクロード経済圏構(gòu)想「一帯一路」がせめぎ合う。記事は中國(guó)けん制が狙いとみて「中國(guó)を刺激する」と警告している。

河野外相は今月3日から7日にかけて3國(guó)を訪れ、各國(guó)首脳らと相次いで會(huì)談した。アジアからアフリカに至る地域の安定と成長(zhǎng)を目指す安倍晉三首相の「自由で開(kāi)かれたインド太平洋戦略」の推進(jìn)に向け、インド洋沿岸各國(guó)との連攜強(qiáng)化を図るのが狙いだった。

3國(guó)中、中國(guó)が特に注目しているのは日本の重要なシーレーン（海上交通路）付近に位置するモルディブ。中國(guó)網(wǎng)は日本メディアを引用して「河野外相は日本にとって重要な國(guó)であり、インド太平洋戦略の実現(xiàn)に向け協(xié)力関係をさらに強(qiáng)化したいと強(qiáng)調(diào)した」と報(bào)じた。

さらにアーシム外相との會(huì)談で、河野外相は「モルディブを含む一部の國(guó)が中國(guó)への経済援助の要請(qǐng)を検討しているが、日本はこれらの國(guó)に経済援助を提供する方法などについて米國(guó)などと協(xié)議する必要があると述べた」とも報(bào)道?！弗猊毳钎％謨?nèi)閣が昨年11月29日、中國(guó)と自由貿(mào)易協(xié)定（FTA）を締結(jié)すると、この人口がわずか40數(shù)萬(wàn)人の観光地は『インド太平洋』という外交の駆け引きに巻き込まれた」と解説している。

スリランカについては「シーレーン上の要衝にあるスリランカは、一帯一路構(gòu)想を進(jìn)める中國(guó)に急接近している。この観光業(yè)を主要産業(yè)とする國(guó)に、中國(guó)からは年間約36萬(wàn)人の観光客が訪れるが、日本からは約4萬(wàn)人のみ」と説明。河野外相は「中國(guó)に過(guò)度に歩み寄るべきではないという考えをほのめかした」ほか、スリランカが重要な港灣の権益を中國(guó)に貸し出すことを念頭に「港灣は透明度?開(kāi)放性?経済性を保つ必要があると述べた」と伝えている。パキスタンに関しては「中國(guó)の『鉄の友人』であるパキスタンを警戒している」と指摘している。

続いて記事は中國(guó)社會(huì)科學(xué)院日本研究所の學(xué)者である蘆昊氏の見(jiàn)方を紹介。この中で同氏は「日本のインド洋地域における外交活動(dòng)は経済援助や海洋安全などの議題を借り、いわゆる勢(shì)力のバランス維持を理由に中國(guó)をけん制する意図を示している」とみている。

その上で今回の歴訪の背景には「日本のインド太平洋戦略が依然として対中競(jìng)爭(zhēng)を基本的な要素としていることを反映しており、警戒と闘爭(zhēng)の心理が浮き彫りになっている」と言及?！父鲊?guó)に安全分野などの協(xié)力の強(qiáng)化を提案することで、日本の最近の融和路線を評(píng)価している中國(guó)を刺激することになる。日本は厳しいジレンマに陥る」と警鐘を鳴らしている。（編集/日向）