2010年9月6日、中國で最も農(nóng)業(yè)が盛んな河南省で「食の安全」を管轄する省農(nóng)業(yè)庁が、検査體制確立のために國から支給された特別予算を別の用途に使い込んでいたことが、同省會(huì)計(jì)監(jiān)査庁の監(jiān)査で発覚した。新華網(wǎng)が伝えた。

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河南省は小麥、コメ、大豆、トウモロコシなどの主要産地。近年、「食の安全」確保に力を入れる中國當(dāng)局はこれまでに1億2000萬元（約15億円）を投じて農(nóng)産物の品質(zhì)安全検査センターを省內(nèi)に26か所開設(shè)、各拠點(diǎn)には殘留農(nóng)薬や金屬含有量を測定できる最新型の測定機(jī)器も設(shè)置された。

ところが、省會(huì)計(jì)監(jiān)査庁の監(jiān)査で各県の農(nóng)業(yè)局に支給された特別予算が高級(jí)車の購入代などに充てられていたほか、それらを管轄する立場にある省農(nóng)業(yè)庁までもが計(jì)446萬4000元（約5580萬円）を新庁舎の建設(shè)費(fèi)用に充てていたことが判明した。同庁が運(yùn)営するはずの品質(zhì)安全検査センターは資金不足で全く機(jī)能しておらず、最新機(jī)器は単なる飾りものになっていた。

センターの責(zé)任者である陳叢梅（チェン?ツォンメイ）主任は「運(yùn)営資金は全て農(nóng)業(yè)庁が管理しているため、（使い込みは）全く知らなかった」と話している。これについて、同庁の朱孟洲（ジュー?モンジョウ）庁長は新庁舎の建設(shè)費(fèi)用に充てたことは認(rèn)めたが、「実験室と事務(wù)所を分けるためだった」と弁明した。

また、最新機(jī)器の使い方が分からず放置されたままというケースも多かった。同省南陽市唐河県では責(zé)任者の劉長磊（リウ?チャンレイ）科長が「300萬元（約3750萬円）もする立派な機(jī)械だが誰も使いこなせない。だから、今まで1度も検査していないし、報(bào)告書も出していない」と明かした。（翻訳?編集/NN）