2010年9月10日、「毒粉ミルク事件から中華文化の再建を考える」と題したブログ記事が、海外の華人向けポータルサイトに掲載された。以下はその概略。

【その他の寫真】

多數(shù)の乳幼児が健康被害にあったメラミン入り粉ミルク事件。これは起こるべくして起こった事件だと筆者は考える。中國本土における伝統(tǒng)的な中華文化は20世紀(jì)初めごろから徐々に砕け散り、代わりとなる新たな文化や信仰も育たないまま、「文化沙漠」の狀態(tài)にあった。拝金主義が橫行する今の中國本土に「禮儀」や「羞恥心」などあるわけがない。

事件の背景には強(qiáng)い立場(chǎng)にあるメーカー側(cè)が原料乳を安く買い叩き、酪農(nóng)家や仲介業(yè)者らが普通に商売していては生活できないほどにまで追い詰められていたことがある。世間はおりしも拝金主義一辺倒。貧しい暮らしから抜け出したい彼らは自分たちの儲(chǔ)け分を増やすため小細(xì)工を仕掛けようと考えた。最初は水道水や井戸水を足していたそうだが、すぐにメーカー側(cè)にばれてしまった。次に編み出されたのがニトロアミンという物質(zhì)を少々加える方法?；瘜W(xué)知識(shí)を少々かじったことがある誰かが考えたのだろう。だが、これも最新測(cè)定機(jī)に検出されてしまう。そして、ついに當(dāng)時(shí)の最新測(cè)定器にも引っかからないメラミンを混入する方法がひねり出されたのである。

彼らの教養(yǎng)レベルが少しでも高ければ「清貧」という言葉の意味が理解できただろう。中國本土の人間は今こそ民族の文化と教養(yǎng)を改めて形成し直し、自分たちが捨て去った良い伝統(tǒng)を取り戻すべきだ。子孫を絶やすようなこれほど醜い現(xiàn)象は中國の伝統(tǒng)文化が根強(qiáng)く殘っている臺(tái)灣やシンガポール、香港では見たことがない。もちろん、法が整備され、自分たちの文化や信仰を持つ歐米の先進(jìn)國ではほとんどあり得ないことだ。（翻訳?編集/NN）