2010年9月10日、中國(guó)で貧富の差が社會(huì)問(wèn)題化する中、「『陰性収入』がない中國(guó)人の大半は貧乏人」と題した記事がブログサイト?網(wǎng)易博客に掲載され、注目を集めている。以下はその概略。

【その他の寫真】

「陰性収入」（＝隠れた収入）という言葉が注目されたのは、國(guó)家統(tǒng)計(jì)局の調(diào)査官と中國(guó)経済改革研究基金會(huì)國(guó)民経済研究所の王小魯（ワン?シャオルー）副所長(zhǎng)による「口げんか」がきっかけだ。王副所長(zhǎng)によれば、08年の國(guó)家統(tǒng)計(jì)局による統(tǒng)計(jì)から漏れた「陰性収入」は9兆2600億元（約114兆円）。うち5兆4000億元（約66兆円）を「灰色収入」（贈(zèng)り物や副業(yè)、賄賂など無(wú)申告の臨時(shí)収入）が占めた。同年の中國(guó)の國(guó)內(nèi)総生産（GDP）は31兆4000億元（約388兆円）であるから、「灰色収入」はその17．2％の額面にのぼったことになる。

王副所長(zhǎng)の指摘により、中國(guó)における不可思議な経済現(xiàn)象の謎が解けた。例えば、家1軒の値段が一般家庭の平均所得の10倍に上るにも関わらず、不動(dòng)産ブームは過(guò)熱する一方だ。さらに、國(guó)の統(tǒng)計(jì)によると、上位20％の高所得家庭の年間平均可処分所得ですらわずか8萬(wàn)9000元（約110萬(wàn)円）なのに、今年の新車販売臺(tái)數(shù)は1500萬(wàn)臺(tái)を超える勢(shì)いだ。

一方で、中國(guó)人口の3分の2を占める農(nóng)民に高額所得者はほとんどいない。要するに中國(guó)の金持ちの大半は都市在住者で、貧乏人の大半は農(nóng)村在住者ということになる。なぜなら、農(nóng)民の所得は「コメや野菜を作ってなんぼ」の世界。つまり、「陰性収入」などあり得ないのだ。では一體、中國(guó)の農(nóng)村にはどれほどの貧困層が存在するのか？國(guó)は1500萬(wàn)人と発表しているが、世界銀行の統(tǒng)計(jì)によれば、その數(shù)は2億5400萬(wàn)人に上る。

王副所長(zhǎng)は、3分の2近くの無(wú)申告の収入が上位10％の高所得家庭の懐に入っていったと指摘。同副所長(zhǎng)によると、彼らの1人あたりの平均年収は9萬(wàn)7000元（約120萬(wàn)円）。反対に、最貧困家庭の下位10％は同1500元（約1萬(wàn)8000円）で、両者の差は65倍となる。これは、國(guó)の統(tǒng)計(jì)では23倍とされている。これでは低所得層はますます不満を募らせ、社會(huì)を不安定にさせるだろう。中國(guó)社會(huì)から貧富の差をなくすには、「陰性収入」の根絶が不可欠だ。（翻訳?編集/NN）