2010年9月13日、米ニュース専門放送局?CNN(電子版)は、「中國の水不足は危機的狀況」と題した記事を発表し、北京などを中心とした水資源の欠乏が極めて深刻であるとした。環(huán)球時報の報道。

【その他の寫真】

「ダムや送水プロジェクトの數(shù)々をもってしても、中國の國民の喉の渇きを癒すことはできない」―記事では、中國北部の猛威をふるう干ばつを紹介。畑の一部では、深さ10mの亀裂が生まれるほど土壌が乾ききっているという。また、西南部の貴州省では60萬人以上の住民と25萬頭以上の家畜に十分な飲み水が行き渡っていない。

中國では02年、「南水北調(diào)」という國家級の給水プロジェクトが起工した。水の豊かな南部から北部へ送水するという壯大なプランだ。加えて、近年では浄水技術(shù)も発達。これで水不足は解決するかと思われたが、國內(nèi)の大中小數(shù)百都市はいまだに問題を抱えている。

そこで中國が手をつけたのが、大規(guī)模なダムの建設(shè)。しかし、下流域の國家はこれでさらなる弊害を被ることに。メコン川の下流に位置するベトナム、ブラマプトラ川の下流に位置するインドは農(nóng)業(yè)用水や飲み水不足への不満を表明している。

経済発展に伴って、工業(yè)用水や生活用水の需要が大幅に増した中國。世界銀行のレポートによると、現(xiàn)在のような水消費を続けていれば、中國では10年後に數(shù)千萬人の“環(huán)境難民”が生まれるという。

今年第2四半期、中國は名目國內(nèi)総生産（GDP）で日本を上回り、世界第二の経済大國となった。その躍進の一方で、いまだに水資源に関する有効な解決策を見いだせないでいる、と記事は結(jié)んでいる。(翻訳?編集/愛玉)