Record China 2010年9月18日(土) 11時(shí)11分
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15日、敦煌?莫高窟の壁畫の劣化が深刻だ。人材不足や資金難で保護(hù)活動も進(jìn)んでいないという。寫真は08年6月、中國文化遺産の日に合わせ3日間限定で観光客に開放された修復(fù)現(xiàn)場。
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2010年9月15日、中國紙?第一財(cái)経日報(bào)は、敦煌?莫高窟の壁畫がカビによる腐食や剝落(はくらく)など深刻な劣化が進(jìn)んでおり、中には全く消えてしまったものもあるほどだと報(bào)じた。だが、資金難により保護(hù)活動はあまり進(jìn)んでいないという。
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莫高窟は甘粛省敦煌市近郊の仏教遺跡。五胡十六國時(shí)代から元代まで1000年にわたり、無數(shù)の壁畫が描かれ続けた。1900年にいわゆる「敦煌文獻(xiàn)」が発見され、古代の歴史を知る貴重な史料として注目を集めた。1987年に世界遺産として指定されている。
記事によると、劣化の原因の1つは吹き付ける砂嵐だが、その砂嵐は人口増加による緑化面積の減少でますます勢いを増している。また、観光客の増加により洞窟內(nèi)の溫度や二酸化炭素の量も上昇し、変色や剝落に拍車をかけている。こうした人的要因は自然浸食よりはるかに恐ろしく、専門家は「世界遺産登録後の數(shù)十年で受けた『人災(zāi)』は、過去1000年の自然浸食を超える」と指摘。溫家寶(ウェン?ジアバオ)首相も「莫高窟を第2の樓蘭王國にしてはならない」と危機(jī)感を募らせている。
だが、その保護(hù)活動は理想通りに進(jìn)んでいない。最初の活動は中華人民共和國が成立した49年。それから、82年、88年、04年と4段階に及ぶ活動が続けられ、ある程度の劣化や崩壊は防止できたものの、人材不足という壁にぶち當(dāng)たっている。中國では壁畫の保存?修復(fù)が専門分野として確立されておらず、専門家を養(yǎng)成する機(jī)関もない。
07年には本格的な保護(hù)プロジェクトが始動したが、甘粛省はもともと経済が立ち遅れた地域。資金不足のため思うような活動が出來ないのが現(xiàn)狀だ。敦煌研究院の樊錦詩(ファン?ジンシー)院長は「資金不足を補(bǔ)うには観光収入に頼るしかない。だが、保護(hù)活動にとってはマイナスだ」と矛盾を訴えている。(翻訳?編集/NN)
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