2010年9月22日、上海市食品薬品監(jiān)督管理局は、注射を受けた患者61人が目の腫れや視力の低下を訴えた上海市第一人民眼科事件について、ニセ薬品の使用が確認されたと発表した。新華網(wǎng)が伝えた。

【その他の寫真】

今月6日と8日、計116人の患者が上海市第一人民醫(yī)院眼科で、アバスチンの注射を受けた。うち61人に目の腫れや視力の低下などの癥狀が現(xiàn)れ、入院治療を受けた。アバスチンは抗がん剤として開発されたが、現(xiàn)在では加齢性黃斑変性や糖尿病性網(wǎng)膜癥の治療薬としても使用される。

事件後、上海市食品薬品監(jiān)督管理局は調(diào)査を開始。製造メーカーのロシュ社と上海薬品鑑定機構に押収されたアバスチン4本の鑑定を依頼したところ、製造番號「B6001B01」のアバスチンはニセモノであることが判明した。調(diào)査結果を受け、刑事事件として司法機関による調(diào)査が始まった。また、上海政府関係部局は、問題の薬品を使用している病院と個人を調(diào)べ上げ、厳正に処罰する方針だ。（翻訳?編集/KT）