2010年9月23日、日本華字紙?日本新華僑報(bào)は、尖閣事件の対応で中國は初めて大國としての姿を見せたと伝えた。以下はその抄訳。

【その他の寫真】

尖閣諸島付近での中國漁船衝突事故について、熱い議論が繰り広げられている。対外問題を前に中國ネットユーザーの意見も一致し、一戦も辭さずとの姿勢を示している。しかし、問題を子細(xì)に見ていけば、漁船衝突事故は中國海軍の遠(yuǎn)洋展開に向けてのシグナルであった。日本人は完全に中國の術(shù)策にはまり、振りまわされただけだ。

その理由を挙げよう。（1）尖閣諸島付近での衝突事故や拘束は今回が初めてではない。従來、中國は日中関係の大局を守る立場から大事件にはしないでいた。今回は5度にわたり日本大使を召喚するなど、中國外交史上空前の強(qiáng)硬な対応を見せた。

（2）大一統(tǒng)（領(lǐng)土の統(tǒng)一）の伝統(tǒng)に基づく、中國の領(lǐng)土保持を重視する考えは他國には理解しがたいものかもしれない。近年の國力増強(qiáng)に伴い、中國は核心的利益をさらに重視するようになった。その範(fàn)囲はすでに臺(tái)灣、チベットを超えている。

（3）北朝鮮の核、東シナ海及び南シナ海、中印國境の領(lǐng)有権など中國外交はいくつかの問題を抱えている。國民の不満をどうにかして解き放つ必要があった。日本を相手とする東シナ海問題が中國にとって最も有利なものだった。臺(tái)灣問題の解決にも有利に働く。漁船衝突事故以後、中國と臺(tái)灣は合同の軍事演習(xí)を?qū)g施。軍事分野の信頼性確立に重要な一歩を踏み出した。

（4）中國政府は衝突事故を期に各國の態(tài)度を量った。米國は日本に肩入れすることなく、他の主要國及び?xùn)|南アジア諸國も中國を批判することはなかった。逆に國家主権を守る中國の態(tài)度を稱賛し、日本の振る舞いに対して疑念を抱いたほどだ。各國は明らかに中國を刺激することを避けている。もし軍を動(dòng)員して尖閣問題を解決したとしても、各國の態(tài)度は変わらない。そのことがはっきりとした。

（5）衝突事故は北朝鮮情勢の緊張緩和をもたらした。哨戒艦沈沒事故以後、米韓は頻繁に合同軍事演習(xí)を繰り返している。中國は米韓を刺激することを避けてきたが、それは決して譲歩を意味したわけではない。衝突事故を通じて米國の注意をひきつけることで、朝鮮半島の安定と北朝鮮労働黨代表者會(huì)の開催を有利にする効果があった。

以上の通り、今回の衝突事故は一石二鳥どころか、一石五鳥という大きな成果をもたらし、中國の國家利益保持に貢獻(xiàn)した。（翻訳?編集/KT）