2010年9月25日、IT経理世界は記事「中國のインターネット利用は第4段階へ＝生活のインターネット」を掲載した。以下はその抄訳。

【その他の寫真】

5年前、楊浩涌（ヤン?ハオヨン）氏は生活情報サイト?[走早]集網(wǎng)を創(chuàng)設(shè)した。食事や中古住宅販売、ペット情報、タクシーのシェアリングなど、生活に密著した情報を収集、分類するサイトだ。企畫書を手に投資家を回ったが、皆「（將來性が）わからない」と口をそろえるばかり。結(jié)局、自己資本のみでの起業(yè)となった。開設(shè)から1年でアクセス數(shù)は1日5萬を記録。3年後には40萬、そして5年後の今、200萬を數(shù)えている。

開業(yè)前と狀況は一変、今や投資家は山のように押し寄せているが、時すでに遅し。あるベンチャー投資家は「今となってはもう価格が高すぎます」と嘆いた。[走早]集網(wǎng)の売り上げは今年3億元（約37億7000萬円）に達(dá)する見通し。今年5月にはノキア旗下のファンドなどから2000萬ドル（約16億8000萬円）もの融資を受けた。

[走早]集網(wǎng)などの生活情報サイトは検索サイトのような高い技術(shù)力も、ポータルサイトのような社會的影響力もない。ましてやネットゲーム企業(yè)のような暴利を上げることなどできようもしない。すでに各種生活関連の情報はインターネットにあふれていたが、あちらこちらに散らばるばかりで、一定の規(guī)模を持ち得ず、ビジネスにはならないと見られていた。

しかし現(xiàn)在、狀況は明らかに変化している。中國のネットユーザーは4億人を突破し、生活に関する情報やサービスをネットに求める傾向が強まっている。またレストランや映畫館、美容院など生活に密著した企業(yè)も次第にネットとの親和性を高めている。両者が臨界値に達(dá)した時、化學(xué)反応が起きたのだ。

これまで地域ポータルサイトの生存は困難だった。ブランド品の広告だけでは運営費を捻出できなかったためだ。杭州市の地域生活情報サイト?19樓はこうした狀況を突破。數(shù)百萬人の杭州市民に情報を津當(dāng)てるサイトに成長した。広告費収入は年數(shù)千萬件。レストラン、美容院、自動車教習(xí)所、家具販売店など生活に密著した製品の広告が運営を支えている。

過去10年余りの中國インターネットの歴史を振り返ってみると、3つの段階に分けられる。第一段階は2000年前後。いくつかのポータルサイトが設(shè)立された「情報のインターネット」時代。第二段階は2003?2005年。ゲーム関連などのネット企業(yè)が相次ぎ上場した「エンターテイメントのインターネット」時代。第三段階は2007年から現(xiàn)在にいたるもの。タオパオなど電子商取引の成長が続いた「商品のインターネット時代」。

そして今から始まる「生活のインターネット」時代が新たな起爆點となる。情報からエンターテイメント、そしてショッピングと移り変わってきたネット分野は、衣食住など生活に密著した領(lǐng)域へと変化することになるだろう。今年下半期から來年にかけ、一部生活情報サイト企業(yè)は上場可能な規(guī)模になると見られる。（翻訳?編集/KT）