2010年10月9日、琉球大學(xué)國際関係學(xué)部の林泉忠（リィン?チュアンジョン）準(zhǔn)教授は、ブログに亡き父にあてた手紙という形式で尖閣問題への論考を発表した。香港ラジオ局の番組「香港家族への手紙」に寄稿したものの再録となる。以下はその抄訳。

【その他の寫真】

先日、新聞に日本の18都市で中國に対する抗議のデモが行われたことを知りました。日本に長(zhǎng)年住んでいますが、これほどの規(guī)模の「反中デモ」は聞いたことがありません。読売新聞の世論調(diào)査でも「中國は信頼できない」との回答が84％に達(dá)しています。この驚くべき數(shù)字は日中関係が最悪の狀態(tài)になった2005年以上の數(shù)字です。

この夏、ボストンに滯在中、私は香港紙?明報(bào)などいくつかの媒體でコメントを発表しました。先日、ある中國本土の読者は私に尖閣問題で中國は勝利したのかと質(zhì)問してきました。日本は中國の圧力に屈し船長(zhǎng)を釈放したのだから表面上は中國が勝者に見えます。しかし今回の事件は、経済成長(zhǎng)を後ろ盾とした「中國の臺(tái)頭」に対する日本と國際社會(huì)の警戒心を呼び起こすものとなったこと、中國に対して友好的だった日本民主黨政権を一気に米國へと接近させるものになったこと、日本の反中勢(shì)力を一気に拡大させたこと、日本國民の中國に対する信頼感を失わせ、中國人を嫌いにさせたことなどの問題があるというのが、私の回答です。

その読者はもう一つ質(zhì)問をしてきました。私たち中國のやり方には反省するべきところがあったのでしょうか、と。私の答えはイエスです。外交では理を説くばかりではなく、実際的な効果も考えなければなりません。その意味では2點(diǎn)、反省すべき問題がありました。

第一にレアアースの対日輸出禁止という情報(bào)を広めたこと。第二に中國人船長(zhǎng)を釈放したあと、謝罪と賠償を求めたことです。領(lǐng)土主権を守るのは重要ですが、有効な手段を追求しなければなりません。歴史問題に起因した2005年の日中対立。中國各地では大規(guī)模な反日デモが起こり、日本領(lǐng)事館、日本の自動(dòng)車、日本レストランを破壊する騒ぎも起きました。本來ならば理があったはずの中國ですが、これでは國際世論の支持は得られません。ある講演會(huì)の後、1人の日本人にこう言われました。「私は中國が好きでしたが、今はもう嫌いになりました」と。問題があったとしても衝突を避け良好な関係を築くことが重要なのです。（翻訳?編集/KT）