2010年10月14日、尖閣問題で悪化した日中関係が回復(fù)の兆しを見せる中、中國の著名ジャーナリスト、王沖（ワン?チョン）氏が「『偶然外交』から見る日中関係の未來」と題した記事をブログサイト?鳳凰博報に掲載した。同氏は中國本土の記者として初めてオバマ米大統(tǒng)領(lǐng)の取材に成功した経験を持つ。以下はその內(nèi)容。

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東南アジア諸國連合（ASEAN）拡大國防相會議が開かれたベトナム?ハノイで、中國國防部の梁光烈（リアン?グアンリエ）部長が宿泊先のホテルのエレベーターホールで北沢俊美防衛(wèi)相と「偶然」出會い、20分間の短い話し合いを行ったことがメディアの注目の的となった。

これに先立ち、溫家寶首相と菅直人首相の「廊下外交」も高い関心を呼んだ。これらは「偶然」を裝っているが実際には背後で周到な事前準(zhǔn)備が重ねられたもの。溫首相は、尖閣諸島は中國領(lǐng)だと強調(diào)しつつも、両國の「戦略的互恵関係」の発展を望む意向も同時に示した。一連の動きから、両者に尖閣諸島沖での衝突事件という1ページを早くめくってしまいたいという共通の思いがあることが見て取れる。

こうして見ると、両國関係はそれほど深刻な狀況ではないように思える。実は今回の事件で最もダメージを受けたのは両國民の相手國への感情だ。そのため、再び「政冷経熱」が深まることはないとみられる。小泉純一郎氏が首相だった頃と比べてほしい。あの時ほどの冷え込みは感じないのではないだろうか？

小泉氏の退任後、雙方は「氷を砕く旅」から「氷を溶かす旅」、そして「暖かい春の旅」を経て、関係を改善していった。この基本路線は今も変わっていない?？证椁?1月に橫浜で開催されるアジア太平洋経済協(xié)力會議（APEC）首脳會議の際には両國首脳による「正式な會談」が開かれると筆者はみている。

今回は民主黨政権の中に中國の外交を取り仕切る戴秉國（ダイ?ビングオ）國務(wù)委員と話が出來る人材がいなかったとも聞いている。これを教訓(xùn)とし、両國は早急に突発事件に対応する合同の管理委員會を設(shè)けるべきだ。何か起きてもすぐに雙方の有識者などが集い、話し合いができる體制を整えておけば、不必要なダメージを受けなくて済むのではないだろうか。（翻訳?編集/NN）