2010年12月1日、中國青年報(bào)によると、中國のある老研究者が「これまでの言語教育は8割がムダだった」と主張している。同研究者の新たな構(gòu)想によると、寧夏回族自治區(qū)海原県という貧困地區(qū)の小學(xué)生が2年生に進(jìn)級(jí)するまでに漢字2500字を理解させ、「三國志」も読めるようにさせるという。

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この老研究者は長年にわたって教育理論の研究に攜わってきた73歳の何克抗（ホー?カーカン）氏。現(xiàn)在は北京師範(fàn)大學(xué)教育技術(shù)學(xué)院の教授などを務(wù)めている中國教育界の重鎮(zhèn)として知られ、教え子には博士號(hào)を取得した研究者も多い。その大物が「これまでの言語教育の8割がムダ」と指摘したことで注目されている。

教育部の公表した「新課程基準(zhǔn)」（教育要領(lǐng)）では、小學(xué)2年生までに修得する常用漢字は1600?1800字だが、何教授の構(gòu)想ではこれを大幅に上回る漢字の習(xí)得が可能になるという。 何教授は「教育界は子供の母語習(xí)得能力を低く見ていた」とし、教育方法も適切でなかったと指摘。子供が読み書きできなくとも「音と意味」の関係から文章を理解することに著目し、これまでムダになっていたとみられる8割を改善するとしている。

しかし何教授は「教育にもっとも必要なことは子供への愛情」とし、単なるつめこみ式の教育ではないと強(qiáng)調(diào)する。機(jī)械的にものごとを覚えさせるような近年の教育方法を否定し、子供の創(chuàng)造性や人間らしさを取り戻させるような教育を推し進(jìn)める重要性を指摘し、「愛情がなければ教育もない」と話している。（翻訳?編集/岡田）