2011年1月3日、四川新聞網(wǎng)によると、山東省教育局はこのほど、「粗悪な內(nèi)容を含み、生徒の価値観と心に悪影響を與える」として、小學(xué)校?中學(xué)校?高校で古典「弟子規(guī)」「三字経」「神童詩」などの全文を読ませることを禁じ、學(xué)校側(cè)に文章の取捨選択など教材の編集を義務(wù)づけた。

【その他の寫真】

記事によると、湖北省の小學(xué)校でも、「中國(guó)の古典文學(xué)の大部分は有益だが、一部に非科學(xué)的、あるいは時(shí)代の発展に逆行する內(nèi)容、例えば『封建思想』『女性の軽視』『労働の軽視』などが含まれる」として「三字経」「弟子規(guī)」「増広賢文」などの編集を獨(dú)自に行っているという。

湖北大學(xué)の劉川鄂（リウ?チュアンアー）教授は、「三字経」「論語」などの文學(xué)作品は農(nóng)耕時(shí)代の産物で、「道徳は官を利する」という思想が含まれ、不平等な身分制度が前提で、その內(nèi)容と現(xiàn)代における人道的配慮とを並べて考えてはならない、と指摘。復(fù)旦大學(xué)の銭文忠（チエン?ウェンジョン）教授も、「『弟子規(guī)』『三字経』の基準(zhǔn)に従って子供を教育すれば、社會(huì)に出たときに90％が損をする」と述べ、同様の見解を示した。

しかしこの古典「編集令」に反対する聲も、インターネットユーザーを中心に上がっている。あるネットユーザーは、ながく「以徳報(bào)怨（徳をもって怨みに報(bào)いる）」と教えられてきたが、大學(xué)に入って初めて、孔子が言ったのはそうではなく「以直報(bào)怨、以徳報(bào)徳（怨みには誠(chéng)実さで報(bào)い、徳には徳で報(bào)いる）」が正しいことを知ったという。同ネットユーザーは、「古典の観點(diǎn)が正しいか間違っているかにかかわらず、私たちは原著を読む権利があるはすだ」と主張している。（翻訳?編集/津野尾）