2011年3月3日、中國の「貧困線(最低限の収入水準(zhǔn))」が大幅に引きあがる一方で、その増加幅がGDP(國內(nèi)総生産)にまったく追いついていない現(xiàn)狀が、今月開催される両會(全國人民代表大會?中國人民政治協(xié)商會議)の議題に上る見通しだ。東方ネットの報道。

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全國政治協(xié)商會議委員で包裝資材メーカー?上海紫江企業(yè)集団 (Shanghai Zi Jiang Enterprise Group)の沈ブン(ブン＝雨かんむりに「文」)氏は、貧困線を少なくとも現(xiàn)狀の倍額にあたる年収2400元(約3萬円)に引き上げる提議を行う。

1985年から2009年の24年間で、中國の貧困線は年収200元から1196元と倍額にまで成長した。一方、同じ期間の名目GDPは7780億元(約9兆7500億円)から34兆元(約426兆円)と43倍の伸びを見せている。沈氏によると、09年に引き上げが行われるまで、中國の貧困線は785元だった。05年のレートで換算すれば、これは1人當(dāng)たりの日給が0．57ドルという數(shù)値。世界銀の定める同年の貧困基準(zhǔn)1．25ドルを大幅に下回っている。

これは、中國が長年獨自に設(shè)けてきた貧困基準(zhǔn)が「1人當(dāng)たり1日2100キロカロリー摂取できる食生活を維持する基準(zhǔn)」であることに起因する?！钢袊呜毨Щ鶞?zhǔn)は、ただ腹を満たせるかどうかの基準(zhǔn)でしかない」と沈氏。これでは、1億人以上が貧困層の定義から漏れる結(jié)果となり、よって、政府による貧困対策への資金投入が鈍ることにつながる。なお、國連の定める「絶対的貧困」の基準(zhǔn)は、「1日1ドル以下で生活している」?fàn)顟B(tài)を指す。

中國國際貧困扶助センター(International Poverty Reduction Center in China)によると、獨自の貧困基準(zhǔn)を採用する世界86カ國のうち、貧困層が最も少ないのは中國。09年の貧困率はわずか4．2％で、86カ國平均の37．4％をかなり下回る。

物価が急速に上昇する狀況下、貧困線を引き上げることは多くの人の貧困救済にとって有効だと沈氏は主張する?！袱工驕氦郡工坤堡扦悉胜?、教育や醫(yī)療面で充実した國民の生活を目指すべきなのです」とした。09年現(xiàn)在、中國の貧困人口は4300萬人と報告されているが、國連の推計では1億5000萬人とされている。(翻訳?編集/愛玉)