2011年3月6日、中國(guó)の著名建築家?潘祖堯(パン?ズーヤオ)氏が、現(xiàn)代の中國(guó)建築を酷評(píng)し、その特徴を「極端な歐米崇拝」「沒(méi)個(gè)性」「高さと大きさ至上主義」とした。中國(guó)青年報(bào)の報(bào)道。

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その土地ならではの気候風(fēng)土や地理?xiàng)l件、文化的バックグラウンドを無(wú)視し、とにかく「歐米陣の設(shè)計(jì)士にお願(yuàn)いしたい」という“デザイナー建築”で溢れはじめた近年の中國(guó)。潘氏によると、それは內(nèi)陸の地方都市にも波及し、さらに悲慘な狀況を呼んでいる。大都市で注目を浴びた建造物があれば、それは內(nèi)陸都市で次々と模倣され、どの都市も次第に似たような景観で埋め盡くされ、地域色というものが失われてしまっている。規(guī)模の大きさばかりを競(jìng)い、周囲の景観にまったく調(diào)和していない“超近代的な”建築。あるいは、伝統(tǒng)的建造物の外表だけをなぞった“クラシック風(fēng)の”建造物。その精神性や成り立ちを?qū)Wばずに設(shè)計(jì)、あるいは再建されたため、ひと目で“焼き直し”と見て取れる。

近年になって世界の著名設(shè)計(jì)事務(wù)所が競(jìng)ってデザインを手がけた、北京を代表するランドマーク建築群の中で、同氏が「唯一、まだましなほう」としたのは、08年の北京五輪で競(jìng)泳競(jìng)技に使用された「北京國(guó)家水泳センター」。通稱“ウォーターキューブ(水の立方體)”と言われていることからもわかる通り、半透明の水泡に包まれたような印象的な意匠を持つ。この強(qiáng)い個(gè)性を持った建造物は、その周囲が一面の平地で、視界に伝統(tǒng)的な民家の類が見當(dāng)たらないことや、“五輪”というしっかりしたコンセプトのもとに設(shè)計(jì)されていることから、まずまずのデザイン性とジャッジされた。

しかし、國(guó)営テレビ局?中國(guó)中央電視臺(tái)(CCTV)の新社屋については「まるで外來(lái)生物のよう」と酷評(píng)。建築物単體としては優(yōu)れたデザインでも、周囲の環(huán)境を含めて見てみれば、その存在は「あまりにも唐突すぎる」。天安門西側(cè)に立つ國(guó)立劇場(chǎng)「國(guó)家大劇院」については「過(guò)剰に現(xiàn)代的すぎる」。周囲に歴史の重みを色濃く殘した建築が立ち並ぶ中、地中に半分埋まった?jī)冶Pのようなデザインはどうにもマッチしない。また、交通アクセスなどについても全く考慮されていない。

同氏は73年に香港で自身の建築事務(wù)所を設(shè)立、81年にはアジア建築家學(xué)會(huì)の理事長(zhǎng)に就任するなど、中國(guó)建築界の重鎮(zhèn)であるが、國(guó)內(nèi)の若手建築家らに向け、「自國(guó)の伝統(tǒng)建築のエッセンスを受け継ぎ、世界の建築理念を?qū)Wび、獨(dú)自の思想と創(chuàng)造性を確立してほしい」とエールを送っている。(翻訳?編集/愛玉)