ところ変われば事情も変わる フシギ大國?中國の領(lǐng)収書（上）

「領(lǐng)収書下さい」。飲食や買い物をした時(shí)にこう伝えると、店員がその場でどこにでも売っている領(lǐng)収書の冊(cè)子を開き、さらさらと金額を書き込んでくれる?！袱挨悉いい郡筏蓼筏绀?？」「上でお願(yuàn)いします…」。このような日本では當(dāng)たり前のやりとりが、中國になると少々異なってくる。

【その他の寫真】

中國を訪れて食事をした際、支払いをしてくれた中國人の知人が、黃緑、ピンク、青などのカラフルな印刷が施された紙數(shù)枚を持って戻ってきた。これが國家(稅務(wù)局)が発行を管理している「発票（ファーピャオ）」、つまり領(lǐng)収書だという。

額面は1元、2元、5元などから上は1000元まであり、支払いは1回でも何枚ももらうことになる。1枚1枚にスクラッチのくじがついており、1元から運(yùn)がよいと1000元（約1萬5000円）まで當(dāng)たるという。たかが領(lǐng)収書に、なぜこのような「お楽しみ」がついているのだろうか。

中國の飲食店やホテルでは、この領(lǐng)収書の発行額がそのまま売上の証明となり、課稅対象とされる。飲食サービス業(yè)等の経営者による売上の過少申告に悩まされてきた稅務(wù)局は、2002年からこうしたくじ付の領(lǐng)収書を発行するようになった。特に必要がない人にも、領(lǐng)収書をきちんと持ち帰らせようという狙いなのだ。當(dāng)然、店としては領(lǐng)収書を持ち帰らない客が多ければ多いほど稅金が減りありがたい。そこで中國人お得意の取引きが、ささやかに行われるのである。

つまり領(lǐng)収書はいらないからということであらかじめ交渉すると、割引などのサービスを受けることができるのだそうだ。當(dāng)たるかどうか分からないくじよりは、確実に値下げやおまけがついた方がいいに決まっている。こういうわけで、妙案に思えるこのくじ付領(lǐng)収書も、あまり効果を発揮していないのが現(xiàn)狀のようだ。