2011年3月12日、中國(guó)の著名な女性ジャーナリスト、閭丘露薇（リューチウルーウェイ）氏のブログ記事「私たちは災(zāi)害によって進(jìn)歩を?qū)Wぶ」が、中國(guó)のブログサイト?新浪博客に掲載された。以下はその內(nèi)容。

【その他の寫(xiě)真】

日本の震災(zāi)後、多くの人々がインターネット上で日本國(guó)民の行動(dòng)に感嘆したのを見(jiàn)た。中國(guó)人にとって最も感慨深かったのは、日本國(guó)民の秩序ある行動(dòng)ではないだろうか。災(zāi)害発生時(shí)の冷靜な行動(dòng)は一朝一夕に養(yǎng)われたものではなく、社會(huì)が長(zhǎng)い時(shí)間をかけて教育した結(jié)果だ。學(xué)校が避難場(chǎng)所として使われたり、政府庁舎が市民の休憩場(chǎng)所に開(kāi)放されたり、公共交通機(jī)関が避難する人々に協(xié)力したりする現(xiàn)象は、言ってしまえば都市の管理レベルという話に行き著く。

都市管理は政府の責(zé)任にちがいないが、それなら末端の民衆(zhòng)への教育は誰(shuí)の責(zé)任なのか。日本では、學(xué)校は政府が指定し統(tǒng)一した教材を使わない。それによって、自己責(zé)任意識(shí)が養(yǎng)われる。中國(guó)では、政府がすべての國(guó)民の教育を取り仕切っている。政府が、おのれが全能でないということに気づくならば、民間を含む社會(huì)全體と分擔(dān)しようとするはずではないだろうか。

四川地震で私たちは民衆(zhòng)の力を垣間見(jiàn)た。しかし殘念なことに、この力はすぐに沈んでしまった。民衆(zhòng)の善意と熱意は、続く天災(zāi)のなかで、少しずつ削がれてしまった。政府ルートの義捐金の用途にさえ、疑いの聲が発せられた。なぜこうなるのだろう。

民衆(zhòng)の進(jìn)歩しようとする能力は強(qiáng)いのだ。彼らに締め付けられない環(huán)境を與えればいいだけだ。日本の地震が発生した直後、確かにインターネット上では心ない言葉が飛び交った。しかしすぐその聲は善良な人々の聲にかき消されていった。インターネット上で働いたそんな自己矯正は、心の狹い一部の人々に反省を促したことだろう。これも、民衆(zhòng)の力なのだ。

●閭丘露薇（リューチウルーウェイ）

中國(guó)の女性ジャーナリスト。上海出身。香港フェニックステレビ（鳳凰衛(wèi)視）の著名な記者で、03年のイラク戦爭(zhēng)でバグダッドを取材した唯一の中國(guó)人女性記者として一躍名を馳せた。「戦場(chǎng)のバラ」と呼ばれ、中國(guó)全土で高い人気を誇る。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。