2011年4月27日、マカオ紙「澳門日?qǐng)?bào)」は「核エネルギーは諸刃の剣」と論じた社説を掲載した。中國新聞網(wǎng)が伝えた。以下はその內(nèi)容。

【その他の寫真】

25年前の舊ソ連?チェルノブイリ原発事故は全世界、特に歐州を核危機(jī)の暗闇へと陥れ、少し前に福島で起きた原発事故も世界中の人々を不安にさせた。だが、福島の放射能漏れ事故は25年前と違い、國際社會(huì)は原発の安全を守るための重點(diǎn)を技術(shù)面だけに置くのではなく、政策面にも目を光らせなければならないという啓示を與えた。

1986年4月26日、チェルノブイリで人類史上最悪の放射能漏れ事故が発生し、10萬人が死亡、27萬人がガンになるという大慘事となった。これを機(jī)に世界中で原発の必要性を問う論議が起き、それは今もなお続いている。事故後、國際社會(huì)は原発に対する意識(shí)を高め、「原子力事故の早期通報(bào)に関する條約」（1986年）、「原子力の安全に関する條約」（1994年）など多くの條約が締結(jié)された。

原発は発電時(shí)に地球溫暖化の原因となる二酸化炭素を排出せず、発電コストが安いなどの利點(diǎn)がある一方、ほんのわずかなミスで世界中を大慘事に巻き込む威力も持っている。原発の発展と安全のバランスをどう取っていくのか、チェルノブイリの事故が人類に警告を與えてくれた。

今回の福島の事故は多くの被災(zāi)者や専門家が「天災(zāi)ではなく人災(zāi)だ」と怒りを露わにしている。事故の影響は福島だけでなく日本全體にも及んだばかりでなく、放射性物質(zhì)が大気や海流に乗って世界各地に拡散していった。核エネルギーは諸刃の剣だ。人類の発展にはなくてはならない存在だが、それを制御してリスクを抑える必要がある。

チェルノブイリから福島まで、この地球で四半世紀(jì)の間に2度も深刻な原発事故が起き、人類は多大な代償を払った。今回の福島の事故を核エネルギー発展の転換點(diǎn)とするべきだ。國際社會(huì)が原発の安全性を改めて見直し、核エネルギーを平和に利用していくことを願(yuàn)う。（翻訳?編集/NN）